【エンタメ編TOP10】樹木希林、kemio…みんなが一番読んだ記事は?「2019年人気記事ランキング」

エンタメ

2019/12/28

 昨年9月に75歳で亡くなった女優の樹木希林さん。今年は彼女の関連本が大ヒットとなった年だった。日本出版販売(日販)とトーハンが発表した「2019年 年間ベストセラー」では、両社とも、『一切なりゆき 樹木希林のことば』(文芸春秋)が第1位に。『樹木希林 120の遺言』(宝島社)も日販で3位、トーハンで5位にランクインした。

 ダ・ヴィンチニュースのユーザーたちは、今年はどんな書籍に興味を持っただろうか。2019年の人気記事ランキングTOP10【エンタメ編】を見てみるとしよう。

【第1位】『名探偵コナン』と意外な繋がり? 『サザエさん』マスオさんの行動に声優ファン大喜び

『アニメ サザエさん公式大図鑑 サザエでございま~す!』(扶桑社)

 10月20日に放送されたアニメ「サザエさん」作品No.7999「マスオは本の虫」で、マスオさんが推理小説を夢中で読んでいることに対し、視聴者からはマスオさんを演じる声優・田中秀幸が担当しているアニメキャラクター『名探偵コナン』の工藤優作との“繋がり”を指摘する声があがった。

 工藤優作とは、主人公・江戸川コナン(工藤新一)の父親で、世界に名を響かせる推理小説家。視聴者からは「新マスオさん、推理小説に夢中になって時間を忘れちゃうなんて、実質工藤優作じゃん」「波平さん目暮警部だし、マスオさん工藤優作だし、推理小説まで読み出したので事件起きないのが不思議(笑)」といった声が上がったのだ。

 もしかしたら、マスオさんが呼んでいた推理小説は、工藤優作の作品…?

【第2位】朝ドラ「なつぞら」主人公のモデル・奥山玲子さんを解き明かす3つの証言

『漫画映画漂流記 おしどりアニメーター奥山玲子と小田部羊一』(小田部羊一、藤田健次/講談社)

 2019年上半期、NHK連続テレビ小説の記念すべき100作目となった『なつぞら』。雄大な自然に囲まれた北海道の十勝で育てられた戦災孤児・なつが、アニメーターとして活躍する半生を追うこの物語は、多くの人々の感動を呼んだ。

 ドラマの人気と共に注目を集めたのが、時代考証を担当したアニメーター・小田部羊一さんと、その亡き妻でドラマ主人公のモデルとされている、女性アニメーター・奥山玲子さん。

『漫画映画漂流記 おしどりアニメーター奥山玲子と小田部羊一』(小田部羊一、藤田健次/講談社)は、小田部さんや親しかった第三者の証言を交えながら、奥山さんの実像をひもとく1冊。この本を手にとれば、奥山さんの生涯に迫るのはもちろん、黎明期であった日本のアニメーション業界の内実にも触れることができる。朝ドラをきっかけに広く知られることになったひとりの女性の生きざまは、きっとあなたの背中を押してくれるに違いない。

【第3位】樹木希林が遺した言葉5選「人生なんて自分の思い描いた通りにならなくて当たり前」

『一切なりゆき 樹木希林のことば』(樹木希林/文藝春秋)

 2018年9月、女優・樹木希林さんが75歳でこの世を去った。『一切なりゆき 樹木希林のことば』(樹木希林/文藝春秋)は、「樹木希林という人」を知るための格好の1冊。樹木希林さんの生前の言葉を集めた本だ。

「『私が』と牙をむいているときの女というのは醜いなあ」「『人は死ぬ』と実感できれば、しっかり生きられる」「人生なんて自分の思い描いた通りにならなくて当たり前」…。

 希林さんのことばは、平明な語り口ながらどこかユーモラスで、なにより深い。晩年、「老い」や「死」をテーマにした取材の多さに閉口した希林さんは、「私の話で救われる人がいるなんて、依存症というものよ」と切り返したという。

 しかし、彼女のことばの軽妙さに救われる人は多くいることだろう。希林さんのことばの数々が、あなたの心にもきっとしみわたるに違いない。

【第4位】女たちが脱いだ時代! 宮沢りえ『Santa Fe』、菅野美穂『NUDITY』…「はだかはわたしを強くさせる」最近のヌード写真集事情

『きっとぜんぶ大丈夫になる』(兎丸愛美:著、塩原洋:写真/玄光社)

 平成3年刊行の樋口可南子『water fruit』(朝日出版社)、宮沢りえ『Santa Fe』、平成9年刊行の菅野美穂『NUDITY』…。平成という時代には、さまざまなヘアヌード写真集が刊行されたが、今ではSNSで一般人がヘアヌードを投稿し写真集化されるようになった。『きっとぜんぶ大丈夫になる』は、兎丸愛美の初となる写真集。兎丸愛美は、もともとはごく普通の大学生だったが、TwitterやInstagram、TumblrなどのSNSに、ヌードを含めた自身の写真を投稿していくうちに反響が広がり、写真集刊行へと至ったのだという。もともとはだかは遺影のつもりで撮ったもの。しかし、遺影を撮るつもりではだかになった兎丸愛美の写真集は、伸び伸びとした裸体、嘘のない表情、5年間にわたりヌードモデルとして活動してきた兎丸愛美の生き様がふんだんに詰まっている。

【第5位】女も男も女性器のことを知らなすぎるぜ。秘密の場所を覗いて笑ってみた

『禁断の果実 女性の身体と性のタブー』(リーヴ・ストロームクヴィスト:作、相川千尋:訳/花伝社)

 ひと昔前に比べると性の話がオープンにできる世の中になってきたが、女性の性器についての話題は、なぜか未だに避けられているように思う。ゆえに、女も男も知識不足な面はないだろうか。

『禁断の果実 女性の身体と性のタブー』(リーヴ・ストロームクヴィスト:作、相川千尋:訳/花伝社)は、女性器にまつわるタブーを描いたギャグコミック。

 男性はもちろんのこと、女性自身も「えー、知らなかった」という知識について笑いながら読める。笑うといっても茶化しているのではない。なぜ女性器のことを我々はこんなにも知らないのか、という性文化のコードに切り込んだ意欲作であり、古い世代には物議を醸すかもしれない作品なのだ。

 現代の常識に疑いを持つことで、女性器、そして女性を正面から見つめ直すこの本をぜひあなたも手にとってみては?

【第6位】一家心中があった4DKに家族全員で暮らしてみた。身の毛もよだつ幽霊マンションの体験実録!

『一家心中があった春日部の4DKに家族全員で暮らす』(建部博/鉄人社)

 事故物件。いわゆる“いわくつき”の住宅であるが、一般的にイメージされるのはやはり、誰かが亡くなり今なおその思念が残り続ける物件だろう。実際に事故物件に住むと何が起こるのか。

「オカルトには関心がなかった」というある編集者が、上司からの一言を受けて実際の体験レポートに挑んだ1冊が、『一家心中があった春日部の4DKに家族全員で暮らす』(建部博/鉄人社)だ。

 この本では2軒の幽霊物件についてのエピソードが30編にもわたって収録されている。すべての原因がそこへ住み憑く“何か”のせいではないのかもしれない。しかしながら、自分の住んでいる物件もひょっとして…と思いながら読み進めてみると、鳥肌が立ってくる1冊である。

【第7位】私の“最高の結婚”は50歳で訪れた――人生100年時代、結婚は若い人だけのものじゃない

『50歳から結婚してみませんか?』(スローマリッジ取材班/朝日新聞出版)

 30代になると、結婚を焦る人は多い。「結婚適齢期を過ぎてしまった」「もう私は一生結婚なんてできないに違いない」なんて思う人ももしかしたらいるかもしれない。そんな人は『50歳から結婚してみませんか?』(スローマリッジ取材班/朝日新聞出版)を読んでみてほしい。

 この本では、50歳から結婚した人たちのエピソードを12篇収録。結婚には人それぞれのタイミングがあって良いのということを教えてくれる。もちろん、早くに結婚・出産して子どもを育てるという選択も素敵なことだ。

 だが、「まだやりたいことがある」「事情があっていまは結婚できない」といった人は、だからと言って結婚を諦める必要はないのだろう。50歳になっても、60歳になっても、結婚はできる。むしろそのほうが、うまくいく場合もあるのだとこの本は教えてくれるのだ。

 人生100年時代。この本を読んで、いま一度、結婚というもののあり方を考えてみてはいかがだろうか。

【第8位】SNSでも話題の「鬼弁」!パンクロッカー・TOSHI-LOWと長男との、弁当を介したやりとりに感動必至

『鬼弁 強面パンクロッカーの弁当奮闘記』(TOSHI-LOW/ぴあ)

 書店やSNSを中心に話題を呼んでいる弁当本、『鬼弁 強面パンクロッカーの弁当奮闘記』(TOSHI-LOW/ぴあ)をご存じだろうか。著者はパンクバンド・BRAHMANやアコースティックバンドOAU(OVERGROUND ACOUSTIC UNDERGROUND)のメンバーで、女優・ファッションモデルのりょうさんの夫であるTOSHI-LOW。“鬼”の愛称をもつパンクロッカーの彼は、優しく子煩悩な父親という一面も持ち合わせている。

 この本では、TOSHI-LOWがSNSに投稿してきた長男の弁当写真やエピソードを書籍化したもの。各ページには弁当作りをはじめた小学1年生から、6年生までの弁当が記録され、TOSHI-LOWや多くの友人・各界の著名人からのコメントが添えられている。

 弁当を通して愛情を伝える父と、愛情を目いっぱい受けながら成長する長男の姿に思わず胸が熱くなる作品。

【第9位】嫌なことはスワイプして消す。夢をかなえ続けるkemioの「棺桶までランウェイ」な生き方

『ウチら棺桶まで永遠のランウェイ』(kemio/KADOKAWA)

 YouTube、Twitter、Instagramなどを合わせた総フォロワー数は300万人超え。高校生の頃に6秒動画アプリ「Vine」の投稿でブレイクし、SNS世代のスターとして今最も注目されるkemioの初エッセイ『ウチら棺桶まで永遠のランウェイ』(kemio/KADOKAWA)。

 ダ・ヴィンチニュースでは、この発売を記念して「0章」となる本人特別コラムを公開。Kemioは、インパクト満点のタイトルに込めた思いや、著書内でも触れた生き方の軸を、彼ならではの言葉で語った。「何者にもならなくていいから、ウチらの楽しさはウチらで決めて、棺桶まで最高のランウェイを歩いていこう」「令和もウチらで頑張ろうね~!」

【第10位】関東芸人はなぜM-1で勝てないのか? 「ヤホー」では絶対に調べられない熱き男・ナイツ塙宣之の漫才論

『言い訳 関東芸人はなぜM-1で勝てないのか』(塙宣之/集英社)

 1年に一度、日本で一番おもしろい漫才師を決める「M-1グランプリ」。『言い訳 関東芸人はなぜM-1で勝てないのか』(集英社)は、「M-1」の審査員も務めるナイツ・塙宣之がM-1の歴史を語り、決勝戦に進出した漫才師たちを分析する漫才論だ。

 塙はこの本のことを「M-1で優勝できなかった男の言い訳」と評するが、それは違う。読めば分かる。お笑いに対する熱い想い、「ウケる」ために長年培った技術と哲学、もう永遠に会えない恋人のような「M-1」への切ない気持ち。片手で持つには重すぎるほどの漫才愛がぎゅっと凝縮されているのだ。これぞ「ヤホー」では絶対に調べられない漫才バイブル。M-1挑戦資格のある若手漫才師は必読の一冊。

集計期間:2019/01/01~2019/12/20

文=アサトーミナミ