片付けのコツがわかれば汚部屋が生まれ変わる! やる気が自然とアップする片付け術

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更新日:2022/5/19

やり方やコツを紹介! 自分に合った「無理のない片付け」とは?

 一体、どんな片付け法なら、ずっと部屋を綺麗に保ち続けられるのだろう。片付けたい欲が高まってくると、そんな疑問も湧いてくる。

 物を減らす、物の定位置を決めるなどタメになる片付け術は巷にたくさん溢れているが、一番重要なのは、自分の性格に合っている片付け法であること。『面倒くさがりの自分を認めたら部屋がもっとキレイになりました 三日坊主の後回し虫退治術』(わたなべぽん/KADOKAWA)は、ストレスフリーな片付け法を知りたいと思った時に役立つ作品だ。

 わたなべぽんさんは長年ホコリだらけの部屋に住み続けてきたが、一念発起し、脱汚部屋に成功。しかし、その後、部屋を綺麗にキープし続けなければならないというプレッシャーに苦しめられてしまった。

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 しかし、ある日、ラクなことや楽しいことなら継続することが苦にならない自分の性格に気づき、その考えを片付けに取り入れてみることに。最初は、朝の洗顔ついでに洗面台を洗う“ついでそうじ”を実践。すると、週1回の水あか掃除が必要だった洗面台に大きな変化が。

 片付けというと、家中を綺麗にしなければ…と身構えてしまうことも多いものだが、わたなべぽんさんのように小さなスペースから少しずつ進めていくとストレスを感じにくい。また、こうしたコツコツ掃除はこまめに達成感を得られるので継続もしやすいのだ。

 掃除へのハードルが今までよりも低くなったわたなべぽんさんは、その後、画期的なアイテムとの出会いにより、バスタブがキレイな状態のキープにも成功。

 ゴミ受けを丸見えにすることで、汚れやすいキッチンも綺麗に保ち続けられるようになった。

 片付けを始める時は、つい収納グッズなど便利なアイテムに頼りたくなってしまうものだが、無理なくキレイをキープし続けるには、まず自分が取り組みやすい片付け法を考えてみることが大切。“ついでそうじ”というアイデアをひらめいたわたなべぽんさんのように、あなたも自分に合うマイルールを探してみてはいかがだろうか。

「とにかく捨てる」ができない時“捨てる基準”はどうする?

 片付けの基本は、必要なもの以外を手放すこと。「1年以上着ていない服は捨てる」や「増えやすいものは定量を決める」などといったルールを意識し、「捨てること」を頑張っている人もいるだろう。

 だが、そう意識していても愛着が湧いているものを目にすると時々、悩みはしないだろうか。何を基準にして、捨てる・捨てないを決めればいいのだろうか…と。

 そんな風にものの分け方に困った時、役立つのが『モノが多い 部屋が狭い 時間がない でも、捨てられない人の捨てない片づけ』(米田まりな/ディスカヴァー・トゥエンティワン)。

モノが多い 部屋が狭い 時間がない でも、捨てられない人の捨てない片づけ
『モノが多い 部屋が狭い 時間がない でも、捨てられない人の捨てない片づけ』(米田まりな/ディスカヴァー・トゥエンティワン)

 著者の米田さんは、ものの分け方がユニーク。捨てる・捨てないはものに対する愛情があるかどうかで決めようと訴えかけているのだ。

 米田さんいわく、「愛しているモノ」とは所有していることが幸せにつながるもののことで、「愛していないモノ」とは視界に入ることで自分のエネルギーを奪ってしまうもののことなのだそう。本当に必要なものを見極め、捨てる・捨てないを決められるこの捨てテクは、「愛していないのに愛していると錯覚しているモノ」に気づくきっかけを授けてくれる。

 なお、「使わないけれど愛しているモノ」は手が届きにくい「バックヤード」に収納すれば、部屋がごちゃつく心配もない。愛と執着を見誤らず、心から好きなものとだけ暮らしていけたら、さらにストレスフリーな日々が送れそうだ。

増えがちな洋服をスッキリさせたい時に効く「言葉の収納術」

 片付け中、特に頭を抱えやすいのが、クローゼットの収納法。いつか着るかもしれない服は捨てるのがもったいなく思え、なんとなくクローゼットに仕舞ったままにしてしまうことも多い。

 だが、インスタグラマーyur.3さんが手掛けた『28文字の片づけ』(主婦の友社)に触れると心境が変わる。

28文字の片づけ
『28文字の片づけ』(yur.3/主婦の友社)

 本書には「今日の下着で救急車に乗れるか?」といったような、胸に刺さる名言がたくさん。「知り合いに会いたくない服は着ない。持たない。」や「部屋着とパジャマは増やさない。」など、端的かつ具体的な名言の数々が心に突き刺さり、今一度、クローゼットの収納法を考え直したくなる。言葉を目にするだけで、いる・いらないが自分の中でジャッジできるようにもなるから不思議だ。

 本書は、つい洋服を無駄買いしてしまうという人にも効く書籍。いろいろな方法を試したけれど洋服だけはスッキリさせられなかった…と嘆いている方にこそ手に取ってほしい。

一回やれば一生散らからない! 3日で部屋が片付く「夢の整理整頓術」

 片付けた後キレイなままの部屋を維持できない、どうしても片付け後にリバウンドを繰り返してしまうといった悩みは収納スペースが足りないせいだと思ってしまいがち。しかし、部屋割りを見直しつつ、整理整頓してみると、収納スペースを増やさなくても自宅を生まれ変わらせることができるかもしれない。『一回やれば、一生散らからない「3日片づけ」プログラム これが最後の片づけ!』(石阪京子/ダイヤモンド社)は、家を最短3日で片付ける方法が紹介された夢のような片付け本だ。

一回やれば、一生散らからない「3日片づけ」プログラム これが最後の片づけ!
『一回やれば、一生散らからない「3日片づけ」プログラム これが最後の片づけ!』(石阪京子/ダイヤモンド社)

 著者の石阪さんは、片づけアドバイザー。本書ではリバウンドを繰り返した1000人が最後に成功した、片付けのルール50を伝授している。石阪さんが教える“最後の片付け”は、長期休暇などに家族一緒に「合宿気分」で行うのがポイント。

 まずやることは「バックヤード」と呼ぶ、押し入れやクローゼットからのものの全出し。一部だけ片付けない、一度始めたら終われないというのも石阪流。真っ先に整理整頓してしまいやすい書類関係には最後まで手を付けないようにするのもポイントだ。

 部屋を片付ける時は何から・どこから始めるべきなのか…と考えこんでしまうものだが、この大胆な片付け法なら悩みにくい。ぜひ、家族みんなで、自宅をスッキリとした憩いの場所に生まれ変わらせてみてほしい。

 片付けは憂鬱に思えてしまいやすいが、コツさえ知れば誰だって片付け上手になれる。長年、片付けられない自分を責めてきた人は、ぜひ今回紹介した方法やコツを日常の中に取り入れ、部屋と共に頭や心もスッキリさせてみてほしい。

文=古川諭香

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