もし地震でビルのエレベーターが止まってしまったら…。災害の前に心得ておきたい「防災対策」おすすめの本

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公開日:2022/3/31

(C)PIXTA

 2022年3月、福島県と宮城県で最大震度6強の揺れを観測する地震がありました。いつ再び大きな地震が起きるかわからない昨今、激しい揺れに襲われもし自分や家族が被災したら、一体どうすればいいのだろう…と不安を抱えている人も多いと思います。地震が起きた時、その瞬間に“何とかする”のではなく、普段から備えておく必要があります。“いつ災害が起こっても大丈夫”という心構えを持つことが何より大切です。そこで、すぐに役立つおすすめの防災対策本を紹介します。

『もしものときから日常のそなえまで一家に一冊! 防災アイデア手帖 ウィルス、地震、津波、台風、ネット犯罪 防疫、防災、防犯がまるわかり!』(世界文化社/世界文化社)

『もしものときから日常のそなえまで一家に一冊! 防災アイデア手帖 ウィルス、地震、津波、台風、ネット犯罪 防疫、防災、防犯がまるわかり!』(世界文化社/世界文化社)

 地震や豪雨、風水害といった自然災害が毎年のように襲いかかる災害大国・日本。さらに新型コロナウイルス感染予防対策も求められるため、個人でしっかりとした災害対策を整えるのは難しいかもしれません。そこで、オススメしたいのが、専門家の意見が反映された防災ガイドブック『もしものときから日常のそなえまで一家に一冊! 防災アイデア手帖』。たとえば、緊急地震速報が鳴ってから強い揺れが来るまでは、数秒から数十秒。災害が発生した際には、とっさの判断力が求められます。本書は、「火災が発生した時、まずすることは?」をはじめとする、“命を守る対処法”が紹介されています。いざという時にパニックにならないために読んでおきたい一冊。
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『地震イツモマニュアル (ポプラ文庫)』(地震イツモプロジェクト, 寄藤 文平, プラスアーツ/ポプラ社)

『地震イツモマニュアル (ポプラ文庫)』(地震イツモプロジェクト, 寄藤 文平, プラスアーツ/ポプラ社)

 日本は世界でも有数の「地震大国」。いつどこで東日本大震災と同じ規模の災害が起こってもおかしくありません。「もし自分や家族が被災したら、一体どうすればいいのだろう…」と不安を抱えている人も多いはず。『地震イツモマニュアル』では、電気・ガス・水道などのライフラインが断ち切られた時、命をつなぐための知恵や工夫を紹介。たとえば、震度5程度以上の大地震が起きると、安全のために家庭用のガス供給は一旦停止されることに。被災者は焦らずに身の安全を確保した上、ガスメーターを復帰させに行けばいいといいます。また高齢者用グッズや乳幼児用グッズ、会社に置いておくグッズなど、日常的に用意しておくべき防災グッズの数々も掲載。オビ裏を蛇腹に折るといつも持ち歩ける“ミニ防災マニュアル”に変身するので、手元に置いておくと安心できそうです。
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『レスキューナースが教える 新型コロナ×防災マニュアル』(辻 直美/扶桑社)

『レスキューナースが教える 新型コロナ×防災マニュアル』(辻 直美/扶桑社)

 自宅の防災は万全でも、オフィスにいる時や通勤中に被災した場合を想定できていますか? 通勤中・帰宅中に地震が起きたら無理に移動しようとせず、ベストな行動を選択するのがおススメ。状況がわからないまま移動すると体力が削られ、お腹が空き、二次被害に遭う可能性もあります。まずは落ち着いて体力を温存し、状況・情報の整理が大切。もし地震で自社ビルのエレベーターが止まってしまったら…。すぐにすべての階のボタンを押せば、近くの階に停止して脱出できることがあるそう。間に合わずに閉じ込められても、エレベーターが落ちることはまずなく、非常ボタンで外部に連絡を取り、落ち着いて救助を待つつのが良いそうです。大きな地震で周囲の被害が大きい場合は救助に時間がかかる可能性もあるため、まずは、座って体力を温存するのが最優先。『レスキューナースが教える 新型コロナ×防災マニュアル』は、著者が被災地での経験を生かした「新型コロナ×防災マニュアル」を紹介した1冊です。
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 誰もが災害の被害者になりリスクがあります。自分の生活にとって必要な防災知識は何なのか、万が一の事態が起きる前にしっかり備えておきましょう。

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