絵の中にいるはずの人物が、ある夜、目の前に現れる。身長はわずか六十センチ。古風な口調で話すその人物は、どこか愛嬌さえある。だが、彼が現れたときから、静かな日…
文芸・カルチャー
2026/8/10
たった一度、手を握っただけ。それだけの記憶が、生涯忘れられないものになることがある。 村上春樹の大長編『1Q84』全6巻(村上春樹/新潮社)。この奇妙な物語を読…
文芸・カルチャー
2026/8/6
村上春樹3年ぶりの長編小説『夏帆―The Tale of KAHO―』(新潮社)は自身初の女性を主人公とした作品になった。 作者本人がインタビューで「夏帆になったつもりで書い…
文芸・カルチャー
2026/7/23
村上春樹の長編小説は数多くあれど、『街とその不確かな壁』(新潮社)ほど紆余曲折を経て完成した作品は他にないだろう。 この作品は元々、1980年に『文學界』の紙…
文芸・カルチャー
2026/7/21
ご存じのとおり、村上春樹氏の小説は描写が細やかである。なので、過去に読んだ著者の小説を思い出そうとすると、ラストシーンよりも先に場面ごとの描写がひとつずつ思…
文芸・カルチャー
2026/7/19
「まず読むべき村上春樹作品は?」と問われたら、『海辺のカフカ 上・下』(村上春樹/新潮文庫)と答えたい。「世界でいちばんタフな15歳」を目指す少年カフカと、猫と会…
文芸・カルチャー
2026/7/17
鼠三部作で颯爽と文壇に現れた村上春樹は、『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』や『ノルウェイの森』、『ダンス・ダンス・ダンス』など次々にヒット作を世…
文芸・カルチャー
2026/7/15
村上春樹の『ダンス・ダンス・ダンス』(講談社)は、『風の歌を聴け』『1973年のピンボール』『羊をめぐる冒険』に続く、「僕」を主人公とした長編小説だ。刊行は1988…
文芸・カルチャー
2026/7/13
引用---- 「ねえ、どうしてあなたそういう人ばかり好きになるの?」 「私たちみんなどこかねじまがって、よじれて、うまく泳げなくて、どんどん沈んでいく人間なのよ」 --…
文芸・カルチャー
2026/7/10
村上春樹の小説は「食」に対して、きわめて執拗なところがある。料理や食事の描写は空腹を満たす行為以上の意味をもつと考えるべきだろう。 とくに『羊をめぐる冒険…
文芸・カルチャー
2026/7/4
僕は文学に関する『斉藤紳士の笑いと文学』というYouTubeチャンネルを運営している。 文学についてのランキングや情報を毎日投稿しているのだが、軒並み視聴回数が伸…
文芸・カルチャー
2026/7/2