注目の新刊83冊(2014年9月)

公開日:2014/8/11

講談社から刊行された椎名誠『埠頭三角暗闇市場』は「大破壊(ハルマゲドン)」と呼ばれる他国からの攻撃を受けて壊滅してしまった近未来の東京が舞台。激変した気候、異常な進化を遂げた動物、人間もまともな奴は出てこない。さらに、近隣諸国も混乱に乗じて介入の隙をうかがっている。第11回日本SF大賞を受賞した名作SF『アド・バード』を彷彿とさせる椎名氏的ごった煮SF小説だ。