第33回『土屋礼央ネット制限生活2012~後編~』 土屋礼央

更新日:2013/8/6

うっかりメールを見落とす事もしばしば
携帯の充電が二日は持つようになりました

土屋礼央ネット制限生活2012~後編~』

朝起きたら、
先ずベッドの中でtwitterのチェック、
移動中はスマホの画面と睨めっこ、
帰宅をしたら、YouTubeを見続ける……、


「身体の半分はネットで出来ている」

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僕の半分はネットで出来ているかもです

大袈裟でなく、そんな気がしていた最近。

ネットのし過ぎで頭痛になり
バファリンを飲んだら
僕の身体はもう何の半分か解らなくなりそうです。

そんな中
スマホでの課金アプリゲームに没頭したあげく、大金を投入、
ゲーム内ネット上の会話の相手が高校生……。


もう、ダメポ。

このままだと
国の前に自分の将来に危機を感じた僕は

「ネット生活の抜本的見直し」
を連載公約に掲げ

誰よりも先に公約を実行するべく
11月1日より
ネットサーフィン1日1時間制限を実施。

そしてこの11月30日更新の後編では、
土屋礼央のネット制限生活実施1ヶ月のレポートをお届け。

ネットを制限する生活が良いのか悪いのか?
是非、あなたの今後のネット生活の参考にして欲しい。

僕が決めたオフィシャルルールはコチラ

ネット制限とはいえ
メールのやり取りは仕事の妨げになるので可。
仕事の調べものとしての検索は許可。
(しかし、寄り道クリックは禁止)
PCの前の1時間砂時計で時間を計測。
翌日への繰り越し、細切れの使用可能。


砂時計をこんなに使った1ヶ月は人生初

ちょっとずつ閲覧の場合は、横に倒して、砂をキープ

要は、移動中や休憩中
「暇だなぁ、ネット見よ」
という使用を制限する事です。

なんだか緩めのルールですが
僕は、このルールは出来れば継続的に実行したいと思っています。
なので継続可能な

ガチリアルルールなのです。

なので途中ルール改正もありうる。

実験開始前夜
twitterに
「明日から実験生活始めます」
とつぶやき実験スタート。
11月1日0時。

遂に実験がスタートしました。
もう好き放題ネットを楽しむ事は出来ません。
1時間はいつ使っても自由なので、今から1ネットを楽しむ事は出来ますが
それは、今日これからを考えると勿体ない。

どうすべきか……。


寝よう。

起きていると、ネットがしたくなってワナワナしかねない。
禁断症状を押さえる為には 脳みそを無にする事です。
もう、寝よう。


もう、寝よう。
最も原始的な答えにたどり着いた土屋氏

早速、効果が現れました。


ネットを制限すると、明らかに早寝になります。

翌朝

ベッドの中で
iPhoneを見て、時間をチェック。
そのままの流れで、twitterのアプリを起動……、


おぉ、危ない!

つい、いつもの癖で身体が反射的に動いてしまいました。
すぐさま、画面を消して事なきを得る。

起床。

さて、朝ご飯に併せて、
新聞を読む事にしよう。
以前ネット禁止生活をしていた時もそうしていました。

実験開始前に比べて
ネット情報量が激減した僕は
情報欲が向上。

朝目が覚めると
新聞が読みたくて、早起き。

ヤクルト400LTを飲みながら
新聞を読む。

情報量がスッカラカンの脳みそが
新聞のニュースを凄い吸収力で吸い取っていく。


シロタ株400億個と新聞の情報が身体に染み渡るぜ。

電車移動。

ここがネット生活で、以前より最も変わった場所です。
どんなに混雑していても、目の前にネットがあれば、その場を凌げます。
高校生とのやりとりもここが一番栄えていました。

この場所でのネット制限が一番重要だと考えます。

さぁ、スマホをいじらない僕は何をするだろうか。

読書等、色々方法はありましたが
先ずは、何も手に持たない事にしてみました。

キョロキョロ周りの人を見続ける訳にもいきません。
地下鉄なので、外を眺めてもつまらない。

さて、どうする。
僕がたどり着いた結論。


姿勢良く立つ。


姿勢を良くするぐらいしか、する事が無い!

ネットを見るという脳みその指令ラインが空いたので
脳みその意識が他の事に向く。

すると、電車の揺れも敏感に察知
バランスを保とうとする脳が
自然と身体に良い姿勢を指示。

そういえば、ネットをしていたりすると
意識は画面に集中する為に
身体は壁に寄りかかったりで
姿勢は悪くなっていました。

ネットに向けられていた意識が身体に向けられる。

これは歩いている時も同じ効果がありました。
ただ歩くだけではなく
脳の空いた意識が身体のバランスに注がれる。


僕、ネットを制限してから
明らかに姿勢が良くなりました。

「礼央さん、身長伸びました?」

「そうかもね、だってネットを制限しているからね」

「?」

姿勢良く電車に乗っていると
iPhoneのバイブが震える。
お、メールかな?
とチェック。

「新カード登場!ゲットせよ!」

おぉ、プロ野球ゲームアプリからのプッシュ機能です。
画面中央にあの熱狂したゲームのお知らせが表示される。


おぉ、やりたい……
新カードって誰ー?

思わず、親指とゲームアプリのアイコンが
kissをしてしまいそうです。

神様は常に僕を試している。
欲望に打ち勝つ事も
ネット制限生活で試されているのだ。

それにしても、

1日に何回もプッシュ機能で通知が来るのは止めてもらいたい。


野球ゲームアプリのお知らせばかり貯まっていく……。
み、見たい……

帰宅途中
乗換駅のホームで電車を待っている僕。

「信号機の故障により、運転を一時見合わせております、
もう少々お待ち下さいー」

ざわつくホーム。
ホームにいる人々は一斉に携帯を取り出しメール。
そして、この持て余した時間を有効利用する為に
スマホをいじり続けている。

あぁスマホ、いじりたい。

「しば漬け、食べたい」
と同じ感覚でいじりたい。
(なんて古いんだ)

姿勢良くしているだけでは、流石に時間を持て余してきた僕。

さてどうする……

とりあえず、ホームの先頭から後ろまで行ったり来たり、歩く。

まだ電車は来ない。

どんどん混雑するホーム。

もう歩くと迷惑です。

とりあえず閲覧が許されているメールを見る。
うーん、読んだものばかりだ。

お、未読のメールがある。


「楽天市場ニュース」


生まれて初めて楽天のメルマガを熟読。

迷惑と名付けてごめんなさい。
この時ばかりは、とても助かりました。

帰宅後
砂時計を反対にして、ネット徘徊。
とりあえず株主優待生活中の僕は
株価をチェック。

おぉ、激下がりしとる……

ネット制限をしていると
常に値動きが激しい株関連は、とても危険です。
実験中に、大損をしかねない……

どうしたものか……

株価をチェックしたい!

この衝動を何か有効利用出来ないだろうか……。

そうだ筋トレ中は株価をチェック出来るルールにしてみよう。

どうしても株価をチェックしたければ、筋トレをしなさい。

自らにそんなルールを課してみました。

ヨガマットにスマホを置いて
腕立て。

腕を曲げている時だけ、チェック可能。
腹筋を鍛えている時だけチェック可能。
これもタッチパネル時代だから可能な事。

このルールを適用した結果の僕、


筋トレ、するする。

やれば出来るじゃん。

取引が始まる朝9時になると、必ず筋トレをする僕。

ニンジン作戦成功である。


筋トレ中のみ、株価チェック。1分30秒が限界です

制限生活を始めて1ヶ月

Jリーグ観戦中に
ネットで他会場の経過が全く見られない事に悲鳴。
ソワソワしながら、試合観戦。
ハーフタイムに表示される他会場の経過を
ドキドキしながら待ったりしました。

ネットを見れば、様々なユーザーの意見を知る事ができますが
それがなかなか出来ない為に
TVで各局のニュースを見比べたり
帰宅前に本屋に立寄り、何冊も雑誌を購入したり……。

なんだか生活にメリハリができた気がします。
なんだか抽象的な感想だけど、脳がシャキっとした気がします。

思うに

ネットって脳みそのお菓子な気がします。

手軽に食べられるけど、
本物の食事じゃないから、本当に満腹にはならない。

でも美味しいから、食べ続けちゃう。

制限してからの脳みそより
ネットを無制限で見ていた時の方が
これまた抽象的ですが
脳みそがプヨプヨしていた気がします。

本当のお菓子と違って
身体が太ったりして
「ちょっと気をつけよ」
って鏡を見ても分からない。

でも脳みその肥満ってある気がします。

でも外見で判断出来ない
脳みその肥満。

規則正しい1日三食の食事と楽しみのおやつ。

1ヶ月実験してみて

リアルとネットってそんな関係な気がしました。

あなたは、お菓子食べ過ぎていませんか?

ネット1日1時間制限、
僕はお菓子を制限する生活をもう少し続けてみようと思います。
どれくらい続けるかって?

お菓子だけに、トウブンです。

ではでは土屋礼央でした。


お菓子は適度がちょうど良い!