井上雄彦氏のロングインタビューや幻の読切漫画も収録!『THE FIRST SLAM DUNK re:SOURCE』は映画をより楽しめる一冊

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公開日:2022/12/13

SLAM DUNK
(C)I.T.PLANNING,INC.(C)2022 THE FIRST SLAM DUNK Film Partners

 現在大ヒット公開中の劇場版アニメ『THE FIRST SLAM DUNK』。その映画の“土台(ベース)”となる要素を収録・解析した『THE FIRST SLAM DUNK re:SOURCE』(集英社)が、2022年12月15日(木)に発売されることに。本稿では、同書の注目すべきポイントをご紹介したい。

 そもそも『SLAM DUNK』といえば、『週刊少年ジャンプ』1990年42号から1996年27号まで連載された大人気バスケットボール漫画。国内におけるシリーズ累計発行部数は1億2000万部以上を誇り、今もなお多くの人から圧倒的な支持を受けている。

 12月3日には新作劇場版アニメが公開され、ファンのみならず、映画で初めて作品に触れた人をも巻き込んで大きな話題に。公開初日のTwitter上では「全てのコマで一切手抜きなし、尋常ではない完成度」「鳥肌が立ちっぱなしだった…!」「バスケットが好きなんだろうなぁという愛の詰まった作品」などと大反響が巻き起こり、“スラムダンク”がトレンド1位を飾っていた。

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 驚異の完成度を実現させた大きな理由の一つが、井上雄彦氏直筆の膨大な“絵”と“文字”。絵は映画を創り上げる過程で映像を創造するために描かれ、文字はドラマを演出するために書き起こしたものだという。そんな映画の土台となる要素が一冊に集約されており、井上氏の思考・志向・試行に迫った内容となっている。

SLAM DUNK
(C)I.T.PLANNING,INC.(C)2022 THE FIRST SLAM DUNK Film Partners

 また同書には約1万5000字に及ぶ井上氏のロングインタビューがおさめられているほか、映画化決定から公開までに発表されたポスターや告知ビジュアルなども収録。インタビューでは井上氏が語る映画に挑戦した動機や『SLAM DUNK』ファンへの思い、制作を終えて…などが語られているそうで、まさにファン必携の一冊といえるだろう。

 さらに今回は、単行本未収録だった幻の読切漫画『ピアス』も初収録されている。同作は映画の宮城リョータの物語の部分的下敷きになった作品で、『週刊少年ジャンプ』1998年9号と『週刊ヤングジャンプ』2001年49号に掲載されたもの。作品ページ数は計39ページにわたり、カラーページもそのまま収録されるそうだ。

SLAM DUNK
(C)Takehiko Inoue and I.T.Planning,Inc.

 インタビューから幻の読切漫画まで、読み応えたっぷりの『THE FIRST SLAM DUNK re:SOURCE』。同書を読めば、映画もより楽しめるに違いない。

■『THE FIRST SLAM DUNK』作品情報
公開日:2022年12月3日(土)
原作・脚本・監督:井上雄彦
【公式HP】 https://slamdunk-movie.jp/

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