「今年一番におすすめしたい百合マンガ」の声も。マンガ家・中村明日美子初の本格的長編ガールズラブ『メジロバナの咲く』に大注目!

マンガ

更新日:2023/1/10

メジロバナの咲く
メジロバナの咲く』3巻(中村明日美子/白泉社)

 全寮制の女学園を舞台に展開する、本格的長編ガールズラブ『メジロバナの咲く』(中村明日美子/白泉社)。そのコミックス3巻が2022年12月26日に発売され、「今年一番におすすめしたい百合マンガ」「今作も最高だった…」と早くも絶賛の声が相次いでいるようだ。


 同作を手がけるのは、官能的なストーリーや青春モノ、ボーイズラブなど幅広いジャンルの作品を世に送り出してきたマンガ家・中村明日美子氏。代表作には『同級生』や『Jの総て』、『ウツボラ』などがあり、『ウツボラ』は2023年3月から前田敦子主演で連続ドラマ化される。

 そんな数々の作品を手がけている彼女だが、意外にも長編ガールズラブを描くのは『メジロバナの咲く』が初めてのこと。コミックアンソロジー誌『楽園 Le Paradis』で同作が連載されると、物語の雰囲気にマッチした繊細なイラストや魅力溢れる女の子たち、そのストーリー展開などがたちまち話題に。各サイトのカスタマーレビューも、軒並み高評価がつけられている。

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 物語の舞台となるのは、海外の女学校とその寄宿舎。2年生の黒髪少女・ルビーは家庭の事情により、長期休暇中も学校に残ることに。そしてもう一人、厳しい態度と“ある噂”から「鋼のステフ」と呼ばれる3年生もまた、学校に残ることになった。

 はじめ彼女たちの第一印象はお互いに最悪なものだったが、二人で過ごしたクリスマスイヴをきっかけに関係が一転する。果たしてルビーとステフ、彼女らの邂逅により生まれたものとはいったい…。

 今回発売された最新3巻では、リズとステフの邂逅を描いた前中後編を収録。二人の過去話がメインとなっており、SNS上には「過去編でキャラの掘り下げしてくれるの好き」「現代編ではいろいろと慌ただしくなっていて、それらの話の序章って感じの巻だった」「今回はリズちゃんとステフの過去編が8割。過去話も尊い…」といった反響が。

 同時に二人の関係にも注目が集まっているようで、「二人の思春期が爆発してる!」「ステフの感情も穏やかじゃなくなってきてるところがたまらない」「お互いに小さなヤキモチを焼いてしまうルビーとステフが可愛すぎた」などの感想も後を絶たない。

 キャラクターの過去を知れば知るほど、より物語に感情移入してしまうもの。最新3巻を見れば、ますます二人の動向から目が離せなくなりそうだ。

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