ふつうの飲み会ではもう満足できない! 酒豪女子のためのオヤジ酒場入門 

食・料理

公開日:2012/12/25

 お酒が大好き! もう、普通の居酒屋なんかじゃ満足できない! そんな酒豪女子にオススメの酒場がたくさん紹介されている『女2人の東京ワイルド酒場ツアー☆』(メディアファクトリー)が、12月7日に発売された。この本は、生中をこよなく愛する飲んべえイラストレーター・カツヤンことカツヤマケイコと、酒場文筆家としてこれまで500軒以上の酒場について執筆しているさくらいよしえが、女2人で「ちょっと入りづらいかも……」と尻込みしてしまうような、ワイルド酒場を巡るというもの。このなかから、常連オヤジだらけのワイルド酒場の楽しみかたを学んでいこう。

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 まず、酒好きオヤジで賑わうワイルド酒場には、テーブル席がなくカウンターのみというお店も少なくない。大将と対面で食べるのはなんだかハードルが高いと感じるかもしれないし、ワイルド酒場の大将には、肉や酒に並々ならぬこだわりをもった人も多いので、それも気になってなかなかお店に行けないという人もいるだろう。そんな時は、大将にすべておまかせしてしまうというのもアリだ。例えば、東十条にある「埼玉屋」のように、問答無用のフルコースで焼き方も味付けもすべて大将のおまかせで出してくれるお店もある。こんなお店なら、右も左もわからないという初心者でも大丈夫。わからない時は、すべて大将にまかせてひたすらついていけばいいのだ。

 大将を攻略したら、次は“常連のオヤジ”たち。やはり常連さんや他のお客さんと仲良くなれるのもワイルド酒場の醍醐味だ。常連さんとコミュニケーションをとりたいなら、酒屋や肉屋の店頭で立ち飲みする“角打ち”と呼ばれるスタイルのお店や、大きい机がどんとあって必ず相席になるようなお店を選ぶといい。新たな飲み友達を発掘したいという人は、あえて1人で行くのもいいだろう。作中でも、実際にお店で知り合って仲良くなったというお客さんが出てくるし、作者も1人で行ったお店で仲良くなり、そのままはしご酒したなんてエピソードもある。

 また、常連さんと仲良くなればおいしいメニューやハイボールを作る際に空気を入れずにソーダを注ぐ方法など、ちょっとしたことを教えてもらえるのも魅力だ。そして、そこで必ず聞きたいのが裏メニュー。作者も、赤羽にある「丸健水産」で焼酎をおでんのだしで割る「だし割り」なるものを教えてもらっているのだが、初めて行ったお店で知る人ぞ知る裏メニューが味わえるなんてそうそうない。「聞くは一時の勇気。聞かぬは永遠の大損失」らしいので、となりの人が気になるものを食べたり飲んだりしていたら、思い切って聞いてみるのがいいだろう。

 安くて美味しいものがたくさんあるワイルド酒場では、おでんの鍋をのぞき込みながら注文したり、カウンターに並べられた小鉢やショーケースから自分で見て選ぶものが多いのも特徴だ。そんなワイルド酒場に行くと、ついつい飲みすぎ・食べ過ぎてしまうことも。毎日通うとなると、お財布が寂しくなってしまいそう。それをやりくりするコツは、ボーナスが入った後のハレの日や給料日前のケの日をきちんと決めておくことなんだとか。そうすることで、贅沢できるハレの日の喜びも増すし、その日を楽しみにしながらも毎日楽しくお酒を飲むことができるのだ。

 酒好きオヤジを魅了してやまないワイルド酒場だが、上に挙げたポイントを押さえておけば酒豪女子だって十分に楽しめるはず! この年末年始を使って、ワイルド酒場デビューしてみては?