ナプキンはもういらない!? 生理の新常識

生活

公開日:2012/12/25

 女性にとって大きな悩みのひとつは、月に一度の生理。生理痛や生理前のイライラ、肌荒れなどを抱える人も多く、「今月もまた始まっちゃった……」と暗澹たる思いに駆られることはあっても、歓迎する人はそんなにいないのではないだろうか。なかでも、紙ナプキンの不快感や取り替えのわずらわしさは、女性なら誰もが経験しているはず。

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 しかし、“生理はとても気持ちよい!”というのが、先日発売された『生理が楽しみになる本 ~知って、やって、身体が変わる!~』(京谷奈緒美:著、松鳥むう:著/講談社)。この本には、生理の悩みを解決するヒントはもちろん、「ナプキンなしで生理を過ごす」コツも書かれているのだ。

 まず、整体師である著者によれば、「月経血は自然と流れるものと思っているかもしれませんが、膣の筋肉を意識的に使えば子宮内にたまった月経血を、きちんと排出することができるのです」という。そもそも明治以前の女性たちは、トイレで出し切り(!)、膣に綿球で栓をしていたそう。いわば、それと同じことをやればいいのだ。

 方法は、膣の向きに合わせて後ろか前に身体をそらして便座に腰掛け、「つま先を内股にして」下腹部に意識を集中させる。次に「下腹部が徐々にへこむように、ゆっくり息を吐く」。最初はうまくできなくても、だんだん出し切れるようになっていくそう。この方法が身に付けば、「子宮内に月経血がたまる感覚もわかるようになります」というから驚き。スタート時は布ナプキンで“月経血が出たことがわかる身体感覚”をマスターし、トイレで出し切れるようになったら、膣の入口にしっかり丸めた2センチほどの綿球を詰めればOK。詰め物を落とさないように意識することは、膣トレーニングとしても効果がありそうだ。だが、出し切る際は力みすぎると痔になるので注意。ナプキンなしで過ごすときは、大股歩きやあぐらをかく姿勢などは膣が開いてしまうので避けたいところだ。

 このほか、生理前がつらいという人に向けては、「避けたい食事例」も掲載。コーヒーのカフェインがイライラを増進させたり、牛乳やチーズ、ヨーグルトなどの乳製品も胸の張りにつながるらしい。むくみに悩み人は、塩分や油分を多く含んだファストフードやスナック菓子の摂り過ぎに気をつけたほうがいいそう。また、イライラしたり訳もなく落ち込んでしまう人は、気持ちも大事。「生理前だから仕方ない」と、“少し開き直るくらいに過ごす”ことも大切だ。

 女性にとっては、否が応でもつき合うしかない月経のバイオリズム。しかし、悪いことばかりでもなく、排卵期は小顔、美胸、美尻になるなどの利点も。生理の仕組みと自分の身体をよく知り、イヤイヤではなく前向きに捉えることが、生理を楽しむ第一歩になりそうだ。