ゆるキャラ、ご当地グルメ…次に来るのは「ご当地スーパー」!?

2013/1/6

 正も負もひっくるめて、「ご当地」「地方」がスポットを浴びることが多い昨今。「正」の面でいえば「ご当地グルメ」「産地直送」「手土産」「伝統工芸」など、地方に眠っていた優れた文化の掘り起こしが、それに当たるだろう。では、「地方ネタ」で次に来るのは何か? 候補のひとつが「ご当地スーパー」だ。

 前述した「地方」「ご当地」の話題において、グルメの話題は不可欠だ。特産品や郷土料理、手土産に最適なお菓子からB級グルメまで。最近はネット通販の普及などもあり、そういった存在の料理や食材などが全国的な知名度を得ることも増えた。しかし、それはあくまで氷山の一角。地方にはまだまだネタが眠っている。そんな地域限定、よそではお目にかかれない個性ある商品に満ちているのが、地域に根を張る「ご当地スーパー」なのである。

 なぜスーパーなのかといえば、日常生活の買い物の場だから。観光地で売られているような上品だったり洗練された「お土産」にはない、雑多さや強すぎる「コク」、いうなればジャンクな魅力に満ちた商品を扱っているのだ。そんな「ご当地スーパー」の愛すべき商品をまとめたのが、スーパーマーケット研究家の菅原佳巳氏の『日本全国ご当地スーパー 掘り出しの逸品』(講談社)。少し中身をのぞいてみよう。

 まず定番といえるのが「あまりのおいしさにご飯がすすんで足りなくなり、思わずご飯を盗んでしまう」という岐阜・飛騨地方の「めしどろぼ漬」や、大正時代に海軍の保存食として開発された広島のふりかけ「旅行の友」といったナイスネーミング系の商品。まるで昭和30年代のパッケージを復刻したようなレトロなパッケージ(特に意識はしていない感じ)が目を引く山口の「白菜漬の素」、独特すぎるシロクマのキャラクターが強烈な青森の「しょうゆコンブ」といったデザイン・コンシャス系は見ているだけで楽しい。

 『スーパーマーケットマニア ヨーロッパ編』(森井ユカ/講談社)など海外のスーパー本はすでに人気を集めていたが、日本の「ご当地スーパー」はまだまだ手つかず、発掘しがいがありそうである。買い物に行く機会も多い年末年始、あなたの地元にある「ご当地スーパー」で隠れた逸品探し、なんていかがだろうか?

文=長谷川一秀