2013年、東京の新・注目スポットはここだ!

公開日:2013/1/3

 『まっぷる東京スカイツリー&浅草へでかけよう! ‘13(マップルマガジン)』(昭文社)、『るるぶ東京スカイツリー』(ジェイティビィパブリッシング)など、関連本が続出した2012年の東京スカイツリーの誕生。街に誕生する新スポットは、いつでも僕たちをドキドキさせる。

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 では、明けたばかりの2013年は、どんな新スポットが東京に誕生するのだろうか? 

 年明け早々、1月2日にリニューアルオープンしたのが『こんなに面白い東京国立博物館』(新潮社:編集、東京国立博物館:監修 /新潮社)などでも貴重な収蔵品が解説された「東京国立博物館」の東洋館。展示スペースの増加により「クメールの彫刻」「インドの細密画」など、これまで限定公開しかできなかった作品に専用の展示コーナーが設けられる。

 3月にはお台場のデックス東京ビーチに2011年、期間限定営業で人気を集めたイギリス生まれの蝋人形館「マダムタッソー 東京」が世界14番目の常設館としてオープン。世界のセレブのリアルなフィギュアに注目だ。

 4月には現在、建て替え工事中の「歌舞伎座」が新開場。歌舞伎座タワーという日本の伝統的美学を基調とした最先端のオフィスビルを伴ってリニューアルオープンする。劇場も楽しみだが、ビルに設けられる歌舞伎座ギャラリーにも興味をそそられる。

 また、商業施設では表参道のハナエ・モリビル跡地に生まれる複合施設「オーク表参道」が話題を呼びそう。出店予定は「エンポリオ・アルマーニ」「コーチ」「スリードッツ」などなど。エントランスと2階ホールの空間デザインを担当するのは現代美術作家の杉本博司。オープンは春の予定だ。

 一方、2012年には丸の内駅舎の復元が話題を呼んだ東京駅。『進化する東京駅―街づくりからエキナカ開発まで(交通ブックス)』(野崎哲夫/成山堂書店)ではその周辺エリアの開発についても詳しく触れられているが、2013年は東京駅のそばに旧東京中央郵便局を建て替えた駅直結複合ビル「JPタワー」が3月にグランドオープン予定(かつての東京中央郵便局舎を一部保存したビルはすでに完成。一部オフィスは業務を開始している)。日本郵便が初めて手がける商業施設「KITTE」(キッテ)には、ファッション、飲食、雑貨など合計98店舗が出店予定となっている。

 さらに、近年話題を集めている再開発事業では、神田淡路町の巨大プロジェクト「ワテラス」のオープンが春に控えている。オフィスとマンションからなる地上164.8mの「WATERRAS TOWER」と商業施設を中心とした「WATERRAS ANNEX」の2つがシンボル的存在。その他にも再開発に伴い、周辺には「御茶ノ水ソラシティ」などいくつかの複合施設もオープンし、街の様相が大きく変わりそう。

 新スポットは街の活性化や周辺エリア再発見のきっかけにもなる。東京の新名所として人気を集めるのはどこか、それぞれのオープンに期待したい。

文=長谷川一秀