キヨスクの店員さんはいつトイレにいくの? そんな疑問に答えます!

更新日:2013/1/8

 毎日を生きていて、ふと頭に浮かぶ素朴な疑問。「キヨスクの店員さんは、いつトイレにいっているの?」や「スケートリンクの氷はどうやって張るの?」、「公衆便所って掃除されているの?」……などなど。そんなだれもが一度は考えたことがある疑問に答えてくれているのが、12月18日に出版された『ねえねえ、教えて! 日本人の総疑問』(素朴な疑問探究会/河出書房新社)だ。

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 たとえば、前述した「キヨスクの店員さんは、いつトイレにいっているのか」という疑問。たしかに、キヨスクの販売員さんは、たったひとりで店舗をまわしている場合が多く、余計なお世話かもしれないが、いつ、どのタイミングでトイレにいっているのかは、はだはだ疑問である。

 じつは、キヨスクには、トイレ交代要員ともいうべき販売員がいるのである。

 本によれば、担当の店をもたない特別な販売員が、決まったコースで店舗を巡回しており、2時間半に1回、交代してくれるという。そのあいだにトイレなどをすまし、また交代するというわけだ。よくよく考えれば当然な話なのだが、思わず「なるほど」とうなずいてしまう。

 また、この時期、スケートに子どもを連れていった際に、投げかけられる率上位に食いこんでくる疑問が「スケートリンクの氷はどうやって張っているのか」というもの。答えあぐねていた、世のお父さんお母さんがたは安心してほしい。この本には、その答えが載っている。どういうものかといえば……。

 水をいったん50度前後のお湯にして霧状にまき、冷却材で凍らせる。そうすると厚さ0.6ミリ程度の氷ができあがる。それを何度も繰り返すことで、スケートのリンクはできあがっていくのだ。さあ、早速、子どもにも教えてあげよう。尊敬のまなざしで見られることは間違いない。

 公衆便所といえば、いつ行っても汚い、というイメージがあることだろう。でもじつは、ちゃんと掃除されているのである。しかも毎日。使用者の多いトイレは1日に4回も掃除されていると本には書かれている。

 ではなぜ、いついっても汚いのか。それは、夜間に掃除がされないから。おおむね午前7時から午後4時にかけて掃除が行われるらしく、酔いどれおじさんが多い夜間以降は汚れっぱなしになってしまうのだ。

 新居に引越してすぐに「奥さん、新聞とりませんか?」と新聞の拡張員がたずねてくることがある。経験のある人も多いのではないだろうか。近所の挨拶もまだなのに、なぜ彼らは、こっちが引越してきたということを知っているのだろうかと、疑問に思った人も少なくないだろう。

 じつは、新聞の各販売所には「全戸台帳」なるものがあり、これに近隣一帯の全居住者がリストされているらしいのだ。そして、その台帳をもとに拡張員はマンションやアパートなどを定期的にまわっているので、居住者が入れ替わったことに、すぐ気づくという寸法なのである。

 ほかにもこの本では、なぜタネもまいていないのに道路わきに草が生えてくるのか、街頭の署名活動は本当に効果があるのか、川岸にはどうして柳の木が並んでいるのか、など、さまざまな疑問を150項目以上にわたり紹介している。

 日々の生活のなかで、頭に浮かぶ「?」の数々。そのなかには長年にわたってかかえてきた疑問もあることだろう。もしかしたら、この本にその答えが載っているのかもしれない。さあ、新年を迎えた今、頭をスッキリさせるために、この本を開いてみよう。