センター試験間近! 「絶対に出題されない英単語」とは?

更新日:2013/1/16

 いよいよ1月19、20日に実施される、2013年度の大学入試センター試験。いまごろは最後の追い込みをかけている人も多いと思うが、息抜きにぴったりの英語本を紹介したい。

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 それは「笑えてまったく使えない新時代の参考書」を謳った『出ない順 試験に出ない英単語』(中山:著、千野エー:画/飛鳥新社)。わざわざ「出ない順」を標榜するだけあり、その中身は圧巻のくだらなさ! 「絶対に出題されない英単語」のトップに掲載されている英単語は、「salmon carpaccio」。サーモンはともかくカルパッチョはイタリア語(正しくはイタリア人画家の名前)だろう、とツッコミたくなるが、絶対に出題されないと太鼓判を押しつつも例文までごていねいに掲載。

「ボブは笑いすぎてサーモンカルパッチョが鼻から出ました。」
(Bob laughed so hard that the salmon carpaccio came out of his nose.)
 と、太っちょの欧米系男性がティッシュらしきものの上にサーモンをひとひら載せた写実的なイラストとともに書かれている。そのほか、同じく絶対出題されないものは、

「horny(ムラムラ)」
例文「ムラムラしてきたので早退してもいいですか?」
(“May I go home early? I’m feeling rather horny”)

「Chocorooms(きのこの山)」
例文「ボスは係長が大事にしていたきのこの山を、こっそりたけのこの里に交換した。」
(Bob secretly replaced the assistant manager’s treasured Chocorooms with Chococones.)」
 ……と、センター試験的には実用性ゼロの英単語と例文がズラリ。

なかには、
「Kafrizzle(メラゾーマ)」
例文「部長は37歳でメラゾーマを覚える。」
(The department manager learns Kafrizzle at age 37.)
 と、ドラクエの呪文も登場。こういった「そういうスペルだったのか」という無駄な発見もあるのであなどれない。

ちなみに「普通に出る英単語」として紹介されているものも、「Ise lobster(伊勢海老)」「barbed wire(有刺鉄線)」「half smile(半笑い)」と、到底出題されそうにないものばかり。しかし、出たら出たで儲けもの。帯には「センター試験を控えていない学生必読!」と書かれているが、何気に例文は、文法の勉強にもならなくもない!? センター試験はもちろん、TOEICの受験を控え、勉強のしすぎで英語が嫌いになりそうになっている人は、この本で大いに笑って苦手意識や恨みなどを克服してほしい。

 また、「息抜きでだって勉強したい!」という勤勉家の人には、うっかり間違いをしがちなカタカナ英語を回避できる『日本人がつい間違えるNGカタカナ英語』(デイビッド・セイン/主婦と生活社)もオススメ。たとえば、「ガードマン」は、「(security)guard」あるいは「watchman」が正解。得意げに英語風に発音してしまうと「God man(神様の男)」に勘違いされる可能性もあるらしい。映画でよく使う「ノーカット」というのも、正しくは「uncut(movie)」。ノーカットは編集をまったくしていない撮影したままの状態、すなわち「未完成品」と誤解されてしまうので要注意だ。

 さらに、『小学校で習った言葉 さか上がりを英語で言えますか?』(守誠/サンリオ)も、実用的な英語本。こちらは小学校の国語や算数、理科、社会などの授業中に使うような言葉を英語で紹介した本だ。算数なら、九九は「multiplication table」、四捨五入は「round off」といったように、知っていそうで知らなかった英語が多いことに気づかされるはずだ。

 ともかく、試験に挑むときは、リラックスすることもとても重要。余裕のある人はぜひ読書で気持ちをほぐして、本番では最善を尽くしてほしい。