速読法の第一人者・栗田博士が解説! 速読力だけでなく記憶力・計算力も向上させる「SRS速読法」とは?
更新日:2013/2/27
速読法の第一人者・栗田博士が解説! 速読力だけでなく記憶力・計算力も向上させる「SRS速読法」とは?
1974年東京大学理学部数学科卒、1976年同大学院修士課程修了(数学専攻)、1982年同医学部医学科卒業。現役医師。医学・薬学博士。26の学会に所属。速読を入り口としたSRS(スーパーリーディングシステム)能力開発法を提唱し、SRSの研究成果を学会で150回以上発表。「指回し体操」の提唱者であり、NHKをはじめテレビ出演は100回を超え、新聞・雑誌でも多く紹介される。著書は100冊以上。主な著書には『本がいままでの10倍速く読める法』(三笠書房)、『指回し体操が頭と体に奇跡を呼ぶ』(廣済堂出版)などがある。
――SRSができた背景について教えてください。
栗田 私は、若いときから禅やヨーガ、東洋医学などの実践を通して、心と身体の相関関係を深く探究してきました。また大学、大学院では数学を学んで、システム論的な思考を養う一方で、教育の領域も学習しました。その後、西洋医学を修めることで身体や脳の生理学を研究することができました。SRS速読法はそれらの科学的な学識や、東洋的な知見を融合させ、体系化した画期的な能力開発法なのです。
――どんな人が速読を学ぶのでしょうか?
栗田 速読法を学ぶ人には大きく分けて2つのグループがあります。
第1のグループは、「日々、情報に追われている状況を何とか改善したい」人たち。具体的には資格試験や高校や大学その他の受験を目指しており、その準備を効率よく行いたい人たちです。読書が好きでもっとたくさんの本を読みたいが、実際には読み切れないので何とかしたい愛読家や、日々、大量の文書に囲まれてその処理に悲鳴を上げている人たちもこのグループに属します。
第2のグループは、速読法の訓練を通じて自己変革をしたいと願う人たちです。この人たちは最初からSRS速読法が「強力かつ総合的な能力開発法」であることを知っている場合が多いですね。「自分の可能性をもっと知りたい」「自分を再発見したい」という人も少なくありません。また、「ボケを予防したい」「頭をよくしたい」「もっと元気な日々を過ごしたい」という人もこのグループに入ります。