相手によい印象を与えられる言葉の選び方とは?

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2013/1/20

 学校や職場の人とのコミュニケーションにおいて、たったひとつの言葉に振り回されてしまうことはないだろうか。言葉はとてもデリケートなもの。言い方や捉え方によってコロコロと姿を変えてしまう。そのために、自分が嫌な思いをしてしまったり、逆に相手に誤解を与えてしまったり、社会生活に影響を与えること甚だしい。では、どんな言葉を選べばいいのだろうか。どんなふうに考えれば、相手とよりよい関係を築くことができるのだろうか。

 たとえば、人にいつも「愛想が悪い」とか「口うるさい」などと言われ、やりきれない思いを抱えているなら…。『ネガポ辞典―ネガティブな言葉をポジティブに変換』(ネガポ辞典制作委員会/主婦の友社)では、嫌な印象を持つ言葉やフレーズを言い換えることによって、前向きに捉えるよう提案している。

 「愛想が悪い」と言われるなら、「媚を売らない」「他人に流されない」「気疲れすることがない」と変換し、「口うるさい」ならば「思いやりがある」、「重要事項を思い出させてくれる」と捉えてみる。このように脳内変換してしまえば、放たれた言葉に傷ついてくよくよしたり、イラついたりすることもないだろう。実際、相手の真意はわからないものだ。捉え方が変われば、相手に対する自分の態度も変わるだろうし、そうすればそんなことを言われる状況だって変えることができるかも知れない。

 自分の考え方次第でどうにかできるのならよいが、とらえられ方は相手次第になってしまう。ならば、発する時点で相手によい印象を与える言葉を選択する必要がある。『できる大人のモノの言い方大全』(話題の達人倶楽部/青春出版社)は、その場の状況や相手に合わせて使える聞き方・頼み方・断り方・謝り方・ほめ方などのフレーズを教えてくれる。

 たとえば、親しい相手の申し出を断らなければならない時、できれば角をたてずに穏便に済ませたい。同書によると、贈りものに対しては「お気持ちだけ頂いておきます」、過分な申し出を断るときには「次にお願いしにくくなりますから」、厄介ごとを頼まれた場合には「安請け合いして、かえってご迷惑をおかけしてはと…」などというモノの言い方を紹介している。確かに聞いたことのある言い回しだが、相手との関係を慮るばかりにうろたえてしまい、思うように言葉が出てこないなんてことも。同書では断るためのフレーズだけでも約50種類紹介しており、これらを覚えておけば、とっさの時にきちんと大人の対応ができるだろう。相手も自分に一目置いてくれるのではないだろうか。

 言葉はコミュニケーションをとるための最たる道具。社会の複雑な人間関係を泳ぎきるためにも、少しでもうまく使いこなせるようになりたいものだ。

文=佐藤来未(Office Ti+)