ヱスビー、マロニー、明治…食品メーカー公認レシピ本が熱い!

公開日:2013/1/20

 レシピ本を選ぶ基準はどういったものがあるのだろう。お菓子やおかずなどのジャンル別に分かれたもの、弁当用・ダイエット用などの目的別に合わせたもの、世にはさまざまなレシピ本がある。その中には、「素材が家にないから作りにくい」というレシピがあるのも事実。

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 そんな悩みを解消してくれるのが、“大手食品メーカー社員公認のレシピ本”だ。いつも手にしている食品がクローズアップされており、「こんなにたくさんの使い方があったのか」と思わず感心してしまう。ほとんどがキッチンに置いてもかさばらないハンディサイズで、見覚えのある食品パッケージの表紙が、近頃本屋のレシピ本の棚を賑わせている。

 ワニブックスのミニCOOKシリーズからは、企業監修レシピ本がすでに13冊も登場。中でも冬真っ只中のこの時期に試してみたいのが、エスビー食品が監修した『チューブタイプだから簡単便利! S&B本生 生しょうがたっぷりレシピ』(エスビー食品株式会社)だ。エスビー社員の中には、いつも会社に常備して紅茶などの飲み物に入れている人もいるという。体を温め、免疫力も高めてくれる効果があると言われるしょうががすりおろされている「S&B本生 生しょうが」。この商品を使って、定番モノから生チョコといった少し意外な組み合わせまで69品のレシピが所収されている。チューブタイプの特性を活かし、料理に入れるしょうがの量を○gではなく○cmと記載しているところも面白い。それぞれのレシピページの端には、料理の最中でもすぐに測れる「しょうが目盛り付き」だ。

 さらに、中村玉緒さんが口ずさむ「マロニーちゃん♪」というCMでおなじみの「マロニー」にも『社員公認 マロニーレシピ』(マロニー株式会社/幻冬舎)が登場している。こちらは、じゃがいもでんぷんが主原料の半透明な麺で、独特のシコシコとした食感にハマる人続出の“お鍋のおとも”的存在。そんな「マロニー」は、味がしみ込みやすく、長期保存も可能、そしてやっぱり嬉しいのはカロリーが低いところ。スパゲッティでも「マロニー」で作れば、300kcal台で抑えられてしまう。近畿大学とマロニー株式会社の共同研究では、週4回、1日1食、普段の食事とマロニーを置き換えたところ、1カ月で約1.2%の体脂肪の減少が確認できたとか。このレシピ本なら、ダイエットにも期待が持てそうだ。

  また、1973年の発売から40周年を迎えた「明治ブルガリアヨーグルト」のレシピ本が『明治ブルガリアヨーグルトレシピBOOK』(株式会社明治/アスコム)である。カロリーが低く、さらには体の調子を整えてくれるという健康面での利点があるヨーグルトは、家庭でも常備率が高いだろう。その証拠に、発売から約1カ月で第5刷もの重版になるほどの人気ぶりだ。デザートはもちろん、ソースやドレッシング、漬け床やおかずにもなるこの万能的な国民食は、我が国伝統のみそ汁に入れるだけでも味わい深くなるとか。

 食品ばかりではない。『チョーヤ社員の梅酒レシピ』(チョーヤ梅酒株式会社/PHP研究所)は、半世紀以上の歴史を持つ「チョーヤ梅酒」で作られたレシピ集。梅酒や梅の実を使ったレシピの他、「梅酒の基本の割り方」、「ビューティー食材としての梅の効能」「家での梅酒の作り方」など、コラムや豆知識も満載だ。

 他にも、『森永ホットケーキミックスレシピ100』(森永製菓株式会社/ワニブックス)、『ヤマキの秘伝めんつゆレシピ 毎日使える万能110品』(ヤマキ株式会社/幻冬舎ルネッサンス)、『月桂冠社員の酒粕レシピ』(月桂冠株式会社/メディアファクトリー)など盛りだくさん。どれもその企業の主力商品であり、食べたことのある人や家に常備している人も多いだろう。その道一筋であるメーカー社員のお墨付きレシピで、いつもと違う味わいを試してみてはいかがだろうか。

文=廣野順子(Office Ti+)