美しさの秘密は骨にアリ アラフォーからはじめたい「骨トレ」

健康

更新日:2013/2/5

  美魔女ブームもあいまって、少しでも若返るべく見た目に気を配る女性は数多い。しかし、ファッションやヘアスタイルで若づくりをしても、身体は加齢に抗えないもの。とくに体型や皺のように一目でわかるものではなく、目には見えない部分はおろそかにしがち。その最たるものが、「骨」ではないだろうか。

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 アラフォー世代にしてみれば、「骨が弱るなんて、まだ先の話」と思っているかもしれないが、『しなやかな大人美を磨く「骨トレ」』(集英社)によれば、骨量のピークは30歳ごろ。さらに閉経をきっかけに、骨量は一気に低下。40歳以上の女性の4人に1人は骨粗しょう症といわれているそう。膝や腰が痛くなってくるアラフィフはもちろん、アラフォーもいまから骨を健康にする「骨トレ」が必要なのだ。

 まず、骨力をアップさせるには、運動と食事療法が不可欠。『しなやかな〜』では、骨量を増やすための運動としてウォーキングが薦められているのだが、「体重50キロの人が30分歩くと、同体重の人が50キロのバーベルを15分持ち上げているのと同じ」。ウォーキングとともに、普段から正しい姿勢を心がければ、それだけで背骨や背中の筋肉を鍛えられるそう。こうして骨量を増やすことが、身体の若返りにもつながるのだ。

 また、もっとも重要な食事だが、「骨量を増やしたいなら、カルシウムを摂ればいいんでしょ」と思う人も多いはず。しかし、本書によると「カルシウムはミネラル類の中でも、吸収の悪い栄養素」であるため、「カルシウムの吸収を助けるビタミンDや、カルシウムを骨に沈着させるビタミンKなどと一緒に摂取する必要がある」という。

 では、効果的な食材とは何か。カルシウムが豊富な牛乳はいわずもがな、同じ乳製品のチーズはカルシウムのほかにビタミンKも摂取できる、ありがたい食材。とくにエダムやクリーム、ゴーダ、チェダー、パルメザンなどはチーズの中でもビタミンKが多く含まれているそう。もちろん、しらす干しやイワシの丸干しも忘れてはいけない。

 カルシウムとともに骨を構成する主成分であるタンパク質は、大豆で摂取。「骨の形成に似た働きをするイソフラボンを含む」という意味でも、骨力アップにはうってつけの食材だ。肉類なら、牛モモ肉や豚ヒレ肉、鶏のささ身もタンパク質が多く、「タンパク質の代謝に欠かせないビタミンB6も豊富」というから、オススメ。カルシウムの吸収を助けるビタミンDは、きのこ類でカバー。中でも干ししいたけがいいらしい。こうした骨力アップを目指した食事は、美肌効果も。免疫力もアップし、肌の若返りも期待できるというので、試して損はなさそうだ。

 本書は、このほかにも、日常生活ですぐに取り組めるエクササイズやレシピ集など、美骨のためのメソッドがもりだくさん。骨を鍛えることは、寝たきりになりにくい身体をつくることにもなる。美容目的だけではなく、おひとりさま女性にとっては切実な問題とも関わってくるのだ。健康で美しい老後をめざす人は、ぜひ実践してみてはいかがだろうか。