世界でいちばん“萌え度の高い神様”は誰だ!?

マンガ

更新日:2013/2/13

ギリシャ神話や北欧神話、ケルト神話にメソポタミア神話。世界にはいろんな神話がある。そんな神話の神々について描かれているのが、1月15日に発売された『神々のからさわぎ 世界の神話編』(東ゆみこ/東京書籍)だ。この本では、神々の萌えるエピソードがたくさん紹介されている。なかでも、萌え度の高い神様エピソードを紹介したい。

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 まず、ギリシャ神話に登場する全知全能の神・ゼウス。女だけでなく男にも手を出すし、美しければなんでもOKの恋多き男。でも妻のヘラはとんでもない恐妻で、さすがのゼウスもかなわなかったそう。だけど、なんだかんだ妻のことは愛していたようで、ケンカして山に隠れたヘラを心配した彼は「他の女性と結婚してしまうぞ」と言いながら、花嫁衣装を着せた木像と一緒に歩き回ったというのだ。モテモテでワイルドな遊び人のイメージが強いゼウスだが、こんなツンデレキャラだったと思うとなんだか萌える。ヘラだって、そんな意外な一面を自分だけに見せてくれることに優越感を抱いていたはず!

 北欧神話のトリックスターと言われるロキは、神々の中で最も美しいとされるバルドルを殺したり、働き者の従者を褒めちぎる神々に腹をたて、その従者まで殺してしまったり、神様ひとりひとりに向かって悪口をまくしたてたり、そうかと思うと、気まぐれに神様を助けたり。ふだんは邪悪で乱暴なワルメンだけどたまに見せるやさしい一面、そんなギャップにも、女子は惹きつけられる。おまけにイケメンとくれば、多少の邪悪さなど大した問題ではないのだ。

 そして、ケルト神話に出てくるフィアナ騎士団の首領フィン・マックールは、若い頃に知恵の鮭を料理していて、はぜた鮭の油で親指を火傷し、それを舐めたことで叡智と予言の力を手に入れたそう。それ以降、彼は親指を舐めることで叡智の力を発揮するようになった。アイルランドを守るフィアナ騎士団のトップに立つ男が、さりげなく親指を舐める姿を想像すると、なんだか赤ちゃんみたいでかわいらしい。その凛々しさとかわいらしさのギャップにやられてしまう人もたくさんいるはず。

 同じくケルト神話の英雄で、5歳にして少年たちが投げた150本の槍をおもちゃの盾で受け止め、150人の戦士を一度に倒したこともあるという逸話が残っているのがクー・ホリン。さらに、戦場では化け物のようになって手がつけられなくなる。そんな彼の暴走を止められる唯一の方法は、なんと女性の裸を見せること。とても純情な彼なので、意外と女性には頭が上がらないのかも。

 また、女の子がつけ入るスキもないくらい仲が良すぎたのは、メソポタミア神話のギルガメシュとエンキドゥ。もともと、あまりにも女遊びが激しかったギルガメシュに困り果てた人々が神様たちに訴え、それを聞き入れた神々がギルガメシュをこらしめるために造ったのがエンキドゥだった。しかし、なぜか意気投合した2人はどこに行くのも一緒。あげくエンキドゥが死んだときは彼の体に覆い被さったり、まわりをウロウロして頭をかきむしるほどギルガメシュは取り乱していたそう。そんなことを聞くと、本当に親友だったのかと疑いたくなるし、腐女子の妄想は広がる!

 神とはいえ、嫉妬したり、親友のために号泣したり、とても人間臭い彼ら。だからこそ、人は神に惹かれるのだろう。みなさんも、そんな魅力的な神様たちの物語に足を踏み入れてみては?