非リア充向けの、合コン指南書が登場!

恋愛・結婚

更新日:2013/2/15

 季節は冬―独り身にとっては人恋しい季節だろう。恋人いない歴=年齢という人もいるかもしれない。しかし「どーせ俺(私)なんて」と諦めるのはまだ早い。そう、合コンがあるじゃないか。ここで「合コン=リア充の集い」という図式を浮かべたあなたは、まだまだ甘い。合コンはリア充だけのものじゃない。合コンは、だれにでも開かれた出会いの場なのだ。そう教えてくれるのが『コンなんてこわくない!~「ぼっち」にならないために~』(三葉/一迅社)だ。著者は、『30歳の保健体育』(一迅社)という奥手な男性に向けた恋愛ガイドブックで知られる三葉。合コンなんて興味がないとか、いったこともないし誘われたこともないという人々のために、合コンとはなにかというところから、呼ばれるための方法、合コン中の振る舞い方や連絡先の交換の仕方、二次会への誘い方まで、事細かに解説してくれている。

 今回は本書を参考に、合コン攻略法を伝授しよう。

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 まずはじめに、合コンへの入口となる、参加方法から。本書によれば、合コンに呼ばれるためには相応の努力と行動を、と書かれている。そう、念じるだけでははじまらない、自分の周囲に「自分、合コンいきたいっす」というアピールを行おう。合コンにいきまくっている人とも知り合いになれればなおよしだ。しかし、ここで注意しておきたいのが、あまりやみくもに「とにかく異性と知り合いたい」などの言葉を発さないようにしておくということ。異性との出会いに飢えてるうえに、空気の読めない人と思われてしまう可能性があるというのだ。本心はそうであれ、アピールはあくまでさり気なく行うこと。「恋人がほしいけど、出会いがないんだよね、はぁ……」という感じがベストだろう。また、身だしなみや言動にも気をつけておこう。清潔感のある身だしなみを心得、まわりに迷惑をかける言動や行動はしないこと。それらは、暗に「自分を合コンに呼んでも問題ないですよ、戦力になりますよ」というようなアピールにもつながるらしいのだ。

 また「合コン=イケメン無双」という認識も改めておいたほうがいいだろう。本書からすれば、合コンでは顔の良し悪しよりも、場の空気をよむスキルのほうが重要ということらしいのだ。自分の顔を悲観するまえに、ノリやトークスキルを磨き、それらが難しいようであれば、せめて細かな気遣いができるようにしよう。

 しかし、いくら空気をよむスキルが高くても、変な格好をしていれば話は別。なんだかんだで、人は見た目で判断してしまう動物だからだ。先にも述べたように、清潔感のある身だしなみを心得ておこう。美容院で髪、ついでに眉毛もカットしてもらえばいい。服は、気合いを入れすぎず「シンプル」「サイズが合っている」「清潔」を心がければいいと、本書には書かれている。「そんなところに行く服がない」という人は、「ファッションセンターしまむら」でも「ユニクロ」でも、どこの服屋でもいいので、マネキンが着ている服を指差して「これ全部ください」という禁断の荒技を使おう。

 もし、合コンにいけたのなら「自己紹介」は避けて通れない道。いきなりの難関であるが、ここではとりあえず、緊張しすぎないようにすることが大切だ。また、伝えるべきことを予め考えておくということも大事だと、本書では書かれている。自己紹介で伝えるべきことは「名前」「会社や学校などの所属」「その他」の3つが多いということらしい。ここで注意しておくのが「その他」の部分。おもしろネタなどが話せればベストだが、趣味や特技を伝えるだけでもいい。しかし「恋人いない歴=年齢です!」などの自虐的なノリは滑ることが多いらしいので気をつけておこう。

 自己紹介が終われば、あとは前述したとおり、ノリ良く、空気をよみながらトークしていけばいいし、それが難しいようであれば、無愛想な印象を与えないように注意して、細かな気遣いをしていけばいい。傲慢、または卑屈な態度、自慢話、正論、悪口・陰口はNGだ。

 そして合コンも終盤になったなら、考えるのは「お持ち帰り」のこと。とりあえず、ムフフな展開があることは意識しないようにして、2人きりになれるように、話をもっていこう。たとえば「近くに知り合いがやってるバーがあるんだけど、一緒にいかない?」などと、誘うにしても、ちゃんとした理由づけをしておくことが肝心だ。また、カラオケやダーツなどを趣味にしているなどと相手に話し、もし興味をひけたようなら、腕を見せたいなどといって、遊びに誘うのもアリだ。

 「お持ち帰り」ができなくても、アフターフォローはしっかりしておこう。本書によると「感謝の気持ち」「次につながる言葉」の2種類を織り込んだ文面でメールを送っておこうと書かれている。そう、アフターフォローは「次」につながる行為であると意識しておかなければならないのだ。

 これでも、まだ合コンに恐怖を感じる人は、本書を熟読してほしい。読み終えたころには「あれ? 俺(私)でもいけるんじゃね?」と思えることは確実だ。

 合コンによって、恋人、友だちができたのなら、今度はあなたが、ぼっちの人を合コンに誘うようにしてほしい。そうすることで、どんどんと友だちの輪が広がり続け、もしかすれば将来的には、ぼっちと呼べるような存在が、いなくなるかもしれないのだから。