AV男優は猿顔になる!? 知られざるAV業界“あるある”

エンタメ

2013/2/23

 『職業としてのAV女優』(中村淳彦/幻冬舎)や『アダルトビデオ「裏」の世界』(森 ヨシユキ/宝島社)などのAV業界を描いた本が次々に発売され、閉ざされたイメージの強かったAV業界の見方が変わり始めている。

 しかし欲望渦巻く世界には、我々の知らない“あるある”が存在するようで、AV監督のバクシーシ山下氏も『増補 ひとはみな、ハダカになる。』(イースト・プレス)の中で素朴な疑問としてつづっている。

 まず1つ目は「ふつう」のセックスが撮れないこと。そもそもバクシーシ監督は、状況や設定だけを出演者に伝え、そこで起こったことを撮るというドキュメンタリーに近い作風で知られている。ゆえに撮影現場では、出演者に演技など過剰に“がんばらないこと”を伝えるのだが、特に女性には理解されにくいという。前もって注意を促さないと、カメラ目線で「なんだかマイクを握り締めたレポーター気分」でしゃべったり、「なにか、『がんばって声出していこう!』って、野球部の練習みたい」なあえぎ声だったりと気合が入ってしまうらしい。その背景には、“男性を興奮させるため”というAVの本来役割を女優が強く認識しいるからなのだろうが、AV業界においては「ふつう」のセックスを撮ることが難しいことがうかがえる。

 2つ目はモザイク処理。性器や結合部分がダイレクトに映っている映像・画像は法律で禁じられているため、撮影中に映してしまったものにはモザイク処理が施される。ただ範囲に明確な基準がないために各々の“法の解釈”に委ねられ、映像審査機関も団体ごとにNG部分が異なるらしい。なので、ぼかしや範囲の程度がバラバラに。1つの団体でも「陰毛はNG」という方針だったにも関わらず、「いつのまにか『まあ、時代の流れですから。陰毛、いいですよ』と審査の基準が変わった」こともあったそうだ。男性諸兄を悶々とさせているモザイク問題が、こんなにあいまいな“さじ加減”だということも驚きだ。

 3つ目はAV男優の変化。バクシーシ監督の知り合いのAV監督が放ったという、「男優の仕事を続けると、なぜか男の顔がだんだん猿に似てくる」、つまりおでこが前に出てくるという驚愕の発言が書かれている。バクシーシ監督はその真偽は不明としながらも、「自分の本能に忠実に従って生きている動物の、こざかしさと無縁な姿を見るようなすがすがしさを、AV男優という存在に見出すことがあります」と、決意をもった彼らの生き方に一目置いているようだ。

 上記2つは言われてみると「なるほど」と頷く人も多いが、3つ目は果たして……。今後AV鑑賞の際にチェックしてみるもの面白いかもしれない。