『いちご100%』河下水希がエロの限界に挑んだ!

アニメ・マンガ

2013/2/27

 かつて『週刊少年ジャンプ』(集英社)誌上において、少しエッチなラブコメディというジャンルの座で、男性読者のハートと股間を刺激し、一時代を築いた作家たち。『I”s(アイズ)』の桂 正和、『To LOVEる -とらぶる-』(長谷見沙貴:原作)の矢吹健太朗、そして『いちご100%』の河下水希。

 その河下水希が、とうとう本気を出してきたようなのだ。しかも、エロ方向に。これは一大事である。『いちご100%』で見せた、伝統のパンチラからはじまる数々のエッチなシーン。繊細な線で描かれる、愛らしい少女たちの恥ずかしい姿。しかし、そのどれもが、寸止めで、ヤキモキしてきたファンには朗報ではないだろうか。

 そんな、本気の河下水希が見られるのが2月4日に最終巻が発売された『(G)えでぃしょん』(集英社)である。

 少女漫画家志望の高校1年生、鏑木あると。学校に通いながら、作品づくりに取り組む日々を送っていたのだが、そんなある日、部屋に異様な空間が発生し、そこから、G丸と称するロボットが現れる。このロボット、約100年後の未来からきたと話し、また、あるとは未来では大人気エロマンガ作家になっているという。自分の理想とかけ離れた未来を突きつけられた、あるとは、その話しを信じることができず、G丸を邪険に扱うものの、なんだかんだで、ともに生活する羽目になってしまう。G丸の来訪、そして、一緒にいることで、彼女が描く未来は少しずつ、望まない方向に歩んでいってしまうことになる。

 河下水希お得意のラブコメとはひと味ちがう。どちらかといえば、G丸に振り回されるあるとの姿を描いた、ドタバタコメディーといったところか。しかしながら、あるとをはじめ、登場する少女たちの愛らしい顔立ち、魅力的な肉体、そして彼女たちを描く繊細なタッチは健在だ。

 なんといっても、特徴的なのがバラエティに富んだエロ要素だろう。触手モノ、百合、男の娘、蟲(!)、なんでもござれだ。しかもそのどれもが、あくまで爽やか。濃厚なツユダク的なエロではなく、読んでいて、清々しさすら感じるほどだ。これは、河下水希だからこそできる技だろう。もちろん、十八番のパンチラも健在で、一話読むたびに、股間がムズムズすること間違いなしだ。

 また、この最終巻ではなんと、乳首まで描かれている。かつては、読み切り作品『曾根崎心中!』(集英社)において初披露された、河下水希の描く乳首。しかし、その際は、コマも小さく、モヤモヤ感が薄れることはなかった。しかし、今回は、1ページの半分のコマを使うという大盤振る舞いぶり。今まで寸止めをくわされてきたファンの方々の大きな歓声が聞こえてくるようだ。

 ジャンプでは描かれなかった河下水希の真の力が、この作品では見ることができる。さあ、モヤモヤ、ムラムラが溜まった男子諸君、今すぐ本屋に走るのだ。