トイレが吹き抜け? 10mの玄関!? ツッコミどころ満載の「間取り本」が話題

暮らし

更新日:2014/11/19

 春は引っ越しシーズンでもある。

 どんな家に住みたいか、想像するとワクワクしてたまらない気分になる。そんな人に、とっておきの書籍をご紹介しよう。2月1日に発売されたのが、『間取り図大好き!』(間取り図ナイト/扶桑社)である。実はこちらは、mixiのコミュニティ「間取り図大好き!」で敢行されたイベント“間取り図ナイト”をまとめたもの。お酒を呑みつつ、ご飯を食べながらユニークな間取りスライドショーを鑑賞するというゆる~いイベントだが、そのゆるさが受けているのか、チケット即日完売と大好評だという。スライドショーでは主催者3人の鋭いツッコミが飛び交うのだが、書籍でもその臨場感を味わえるよう、彼らのツッコミが所収されている。

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 例えば、“トイレの奥が吹き抜けになった謎の部屋”には、「それってニオイ的にどうなの?」、“玄関を入ってトイレを通らないと居間にたどり着けない構造の物件”には、「トイレ経由、我が家。」と、思わずトイレネタばかり挙げてしまったが、彼らのコメントを入れつつ、間取り図の面白さを紹介している。こうした間取り図を眺めているとついつい、「自分だったらどう住もう?」と思いを巡らせてしまう。こうなると実際の物件を見てみたいところではあるが、想像することが楽しいのかもしれない。そんな人たちのことを「マドリスト」と呼ぶのだそうだ。

 他にも、“ユニットバスにトイレが2つ横並びになった部屋”、“10メートルはあろうかと思われる細長い玄関”、“「リビング14.375帖」とものすごく細かく書き込まれた間取り”、“「東京で一番狭い部屋」として貸し出されている物件”……などなど、迷走を見せる物件間取り図を計148件掲載。また、不動産ポータルサイトに聞いた「最新流行間取り図」といったコラムも掲載されており、間取りフェチ待望の1冊である。

 間取り図をここで掲載できないことがはなはだ残念ではあるが、興味がある人はぜひ「マドリスト」の仲間入りをしてみては?

文=廣野順子(Office Ti+)