電子書籍を読むことに抵抗がなくなったキッカケって? 【第3回】勝間和代さんが電子書籍を斬る!

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更新日:2013/8/13

電子書籍に付随するさまざまな機能。実はあまり重要視していない!?

マーカーやしおり、ネット検索、外部サイトへのリンクなどといった電子書籍特有の機能は、多少は使うという。しかし、ないよりはあったほうがいい、その程度だそうだ。ページめくりなどの画面操作の反応はかなりよくなったものの、操作ボタンがあれば問題ないので、この機能についてはあまり重要視していない。ただ、どの端末も基本的には使いやすくなっているという。
 

【勝間さん】 「KindleやReaderなどの電子ペーパーはとても読みやすいですね。画面で見るページの美しさ、文字の読みやすさは液晶よりも電子ペーパーの方が勝っていると思います」

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また、マルチメディア機能については長年の経験からマイナス意見だ。

 

【勝間さん】 「私は元々システムコンサルタント。20年数年間マルチメディアに関して、企業のコンサルティングやWebサイト開発に携わってきたので、さまざまなコンテンツを試して、多くのことを経験し学んできました。結局、マルチメディアが流行るなんてウソ。シンプルなことじゃないと流行らないし、ウケません。人間のキャパの方がマルチメディアに対応できない」

 
将来的には電子化、マルチメディア化へ移っていくとは思われるが、急速に変わることはなく、書籍のマーケットが急拡大していくことはないという。

 

【勝間さん】 「実際にアメリカでは、Kindleの発売後、書籍のマーケットは縮小傾向にあります」

 

勝間さんが手にしているのは、最近入手してすっかりお気に入りとなったパナソニックの楽天の電子書籍ストア「Raboo」専用タブレット

 

勝間さんの電子書籍活用術
「隙間時間を活用」「複数台数使い分け」「いつでもどこでも」

多くのビジネス書を出している勝間さんの痛烈な意見だが、本好き読書家の勝間さんも、そうはなって欲しくないという。もちろん、電子書籍にはメリットも多く感じているそうで、勝間流の電子書籍活用術について詳しく聞いてみた。

勝間さんが電子書籍を読むのは基本的に隙間時間。旅行や地方での仕事など新幹線などの移動がある時は他に多くの荷物もあるので、本を10冊持っていくよりは電子書籍端末1台を持っていく。移動中は少しまとまった時間で数冊読むことが可能だ。

入浴タイムでは端末が濡れないように浴槽の半分に蓋をして半身浴をしながら読む。電子書籍端末を数台持っているので、自宅でもリビング、寝室など数箇所に端末を置いて、トイレでも寝室でもどこでも読めるようにしているそうだ。また、ソニーのReaderは5型を持ち歩き用、6型を自宅用と使い分けている。

Kindleも発売当初から愛用しているという。初期よりもコンテンツも増え、性能が良くなったことはもちろん、Amazonをよく利用する勝間さんにとっては、電子書籍が安く買えたりポイントが使えるのも魅力だという。基本的にKindleで購入するのは洋書なので、テキスト読み上げ機能で「聞く」こともしているそうだ。

最近入手したのがパナソニックの楽天の電子書籍ストア「Raboo」専用タブレット。最初は重そうな印象だったそうだ。確かにReaderが200gに対して400gと重いが、Wifi対応のためダウンロードも楽な上、アプリの起動もスムーズで重さはさほど気にならなくなったそうだ。それにカラー液晶がとてもキレイだという。

 

【勝間さん】 「課題はやはりバッテリーの持ち。1~2日なんです。電子ペーパーも目に優しくて読みやすいのですが、カラーで読めるものはカラーで読みたいですね。これはお気に入りの端末になりそうです」