もしもナポレオンと諸葛孔明がバトルしたら!? 史上最強の武将は誰だ

コミックエッセイ

2013/3/5

 ナポレオンと三国志の董卓が戦ったら、どっちが強いのだろう? もしも、プロイセン王・フリードリヒ二世に優秀な戦略家として有名な諸葛孔明が参謀としてついていたら、七年戦争の敗走は免れたのだろうか? 歴史に名を残した、国も時代も違う武将たちが一堂に会したら……。そんな妄想を実現させちゃったのが、「司令官レオンの覇道」シリーズ(築地俊彦:著、風瑛なづき:イラスト/富士見書房)だ。

 この作品の舞台となるのは、あらゆる歴史的武人たちの生まれ変わりで「転生者(リバーザー)」と呼ばれる生徒たちを集めた国立新武高校。リバーザーたちは「フォースコール!」と唱えることでミニチュアの兵士たちを召喚することができる。そして、授業の一環としてそのミニチュア兵士で互いに成績や寮の部屋の広さ、教室での机といったものをかけて戦う。そんな学校に転校してきた主人公の軽野健流が、学年最下位だったナポレオンの生まれ変わりであるヒロイン・レオンの参謀(スタッフ)となって2人で1位を目指すのだ。

 健流のサポートで、三国志において暴虐非道と称された董卓のリバーザー・董多久美や、学問と芸術に秀で、啓蒙専制君主の代表として知られるプロイセン王・フリードリヒ二世のリザーバーである二瀬・フリーダ・凍紀と戦ってきたレオン。その戦いにおいて、「敵に右翼を攻めさせて、逆にがら空きになった中央部を占領して、二方面から攻撃する」という“アウステルリッツの戦い”や「左でひきつけ右で攻勢に出る」“フリートラントの戦い”といった、実際にナポレオンが使った戦術を用いて戦うのも魅力的だ。

 他にも、フリードリヒ大王が生み出した新しい戦術で、少数の部隊で一方向から偽装攻撃を仕掛け、その間に素早く斜めに移動しながら敵の逆側面へと回り込むといった斜形陣。歴史好きの間では「歴史上最高の将軍は誰か」というアンケートをとれば必ず上位に来ると言われる、マールバラ公とプリンツ・オイゲンが共に戦った18世紀のスペイン継承戦争のひとつであるブレンハイムの戦いといったものがミニチュア兵士で再現される。まさに、歴史好きにとってはたまらない状況だろう。

 そして、2月20日に発売された『司令官レオンの野望』では、ついに校内ランク1位でナポレオンの永遠のライバルだったウェリントン公爵アーサー・ウェルズリーのリバーサー、アーシェ・ウェルズリーと対戦することになるのだ。アーサー・ウェルズリーは、1815年に起こったワールテローの戦いでナポレオンを打ち破った宿敵。しかも、彼女の参謀は諸葛孔明の生まれ変わりである諸角孔明なのだ。レオンとアーシェの試合はナポレオン最後の戦いと言われるワールテローの戦いをもとに、この戦争のキーポイントとなったウーグモンの館も忠実に再現したフィールドで行われた。天才とまで言われた戦略家の諸葛孔明らしく、目の届かないところで陰謀を働かせる諸角孔明。

 史実に基づきながら繰り広げられる戦いは、リアルだからこそより読者の想像力をかきたてる。本当に彼らがもう一度戦ったら。もしくは、もっと優秀な参謀がついていたら。そんな妄想をしてみたり、アーサー・ウェルズリーと諸葛孔明のように、全く接点のない武人たちを組み合わせて自分なりにシミュレーションしてみるのも楽しい。

 果たして、最強の武人はいったい誰なのか? 気になる戦いの結果は、ぜひ本で確かめてみて欲しい。