なんでK-POPに夢中なの!? 海外から見た日本のヘンなトコ

社会

更新日:2014/1/29

 外国人が日本に来て行くところといえば、京都や秋葉原などを思い浮かべるだろう。でも、旅行口コミサイトの「トリップアドバイザー」が行なった「外国人に人気の日本の観光スポット」によると、実は長野県にある地獄谷野猿公苑のように意外な場所がランクインしているのだ。逆に、「10分間のアトラクションのために4時間並ばなくちゃいけないなんて異常」、「ポップコーンの前に並んで45分…。おかしい。」という理由で、東京ディズニーランドは「行って後悔した日本の人気旅行地」ワースト5にランクイン。ラーメン屋だろうとどこだろうと並んで待つのが普通だと思っている日本人にとって、ディズニーランドで長時間並ぶのなんて当たり前。しかし、海外から見たら「変!」なのだ。

 

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 そこで、今回は2月22日に発売された『月とにほんご 中国嫁日本語学校日記』(井上純一 :著、矢澤真人:監修/アスキー・メディアワークス)というコミックエッセイや、通訳を目指す主人公の女子高生・佐藤さやかが世界各国の留学生が集う「私立一本背負い女子高校」に通い、国際的スクールライフを送るというギャグマンガ『ニポンゴ』(空 えぐみ/集英社)から、海外から見た日本の変なところを紹介。

 まず、『月とにほんご 中国嫁日本語学校日記』に登場する韓国人留学生のソンヒくんによると、韓国人は「日本人よりエライ」という気持ちと「日本のほうが進んでる」という2つの気持ちを持っているそう。だから、「日本人がK-POPに夢中!!」なんて聞くと「え!? いいの!!?」という気持ちになるんだとか。

 また、主人公の中国人女性・月は、日本に来て「マクドナルドやKFCで客がかたづけをする」ことに驚いたんだとか。向こうでは、自分でやると注意されてしまうそう。他にも「電車の中で電話してはいけない」とか、日本人にとっては当たり前のことも中国から見たら不思議な様子。

 そして、国の呼び方が「にほん」と「にっぽん」の2通りあることもありえないんだとか。どの国も、自分の国の読み方が何通りもあったり、正しい呼び方が決まっていないなんてことはないのだ。あまり意識したことはなかったが、言われてみれば確かにそうかもしれない。同じように、日本の漢字ほぼすべてに音読みと訓読みがあることも変だし、なによりひらがなとカタカナがあるのは最も謎らしく、ほとんどの外国人が「どちらか一つにしてクダサイ!」と言うそう。ひらがなとカタカナに関しては日本人もなんとなく感覚で使い分けているので、これは必ずひらがな。これはカタカナと判断することができない。日本人ですらまともに判別できないのだから、外国人がこれを正確に理解するのはとても大変だ。

 また、「総理続投」や「自分探し」なんて言葉もちんぷんかんぷん。「なんで総理投げマスか?」「自分探すナンデスか!? 自分ココにいるデショ!?」と頭の周りが? だらけになってしまう。

 こういった日本独特の言い回しは難しく感じるらしく、『ニポンゴ』でも日本の文法はみんなの混乱を招いている様子。「無いこともない」とか「共感せざるを得ない」といった二重否定。特に、槇原敬之の名曲「もう恋なんてしない」のサビの言い回しなんて「恋するの!? しないの!?」と軽いパニックになるようだ。

 また、『ニポンゴ』で主人公のさやかたちが通う高校の授業でも「日本の生活で驚いたこと」というテーマのレポートを書く機会があった。そこで留学生から「自動販売機の多さ」とか「蒸し暑さ」、「通勤ラッシュ」や「果物が高い」といったものが上がるなか、みんなの本音の9割が「ウォシュレット」だったのだ。実際、そんな風にマンガのネタとして使われるほど、ウォシュレットネタはたびたび話題に上がっている。もはや駅や学校のトイレにもほとんどついており、日本人にとっては当たり前となったウォシュレットでも、海外から見たらとても進んでいるように思えるのだろう。

 他にも、日本には本物の忍者がいると思っていたり、「棚からぼた餅」ということわざをまにうけて遊びに行った友達の家の棚にぼた餅を隠したり。マンガの影響で、登校中にパンをくわえて走る女の子は実在するものだと思っていたり。日本人なら、当たり前にネタや例えとして受け入れていることでも、海外から見たらそれがすべて事実として受け取られてしまうのだ。他にも、海外から見たら日本の変なところなんてまだまだたくさんあるはず。みなさんも、自分の国が周りからどう見られているか、少し気になってきたのでは? 気になる! という方は、ぜひこれらの作品を読んで確かめてみて欲しい。