特集番外編1 2013年4月号

特集番外編1

更新日:2013/8/7

「本読みたちの手放したくない一冊」プレゼントにご応募ください!

編集I

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 1994年のダ・ヴィンチ創刊以来、最多の方々にご登場いただいた(なんと100人以上!)、今月の「本を贈る」特集。本のプレゼントはなかなか難しいと躊躇していた方も、これ一冊あれば、気軽に自由に楽しく本を贈っていただけるのではと思います。取材も無茶苦茶楽しくて、長年、本の雑誌の編集者をやってきましたが、本特集では、実にさまざまな本との出会いがあり、素敵なエピソードをたくさんうかがえました。ご協力くださったみなさま、ありがとうございました。

 特集の最後に、「本読みたちの手放したくない一冊 読者プレゼント」企画があります。名だたる読書家の方々に、とっておきの本を推薦していただきましたので、ぜひぜひご応募ください。ハガキだけでなく、メールでも応募できます!(締切 2013年 4月5日)

◆ご推薦いただいた方々
歩りえこさん、安藤美冬さん、石井ゆかりさん、石川美南さん、市川真人さん、一志治夫さん、上杉隆さん、上野千鶴子さん、海猫沢めろんさん、大森望さん、荻上チキさん、乙武洋匡さん、金原瑞人さん、唐沢俊一さん、北尾トロさん、北川悦吏子さん、木村綾子さん、清川あさみさん、蔵前仁一さん、呉智英さん、小松成美さん、斎藤環さん、佐々木敦さん、佐藤可士和さん、辛酸なめ子さん、DaiGoさん、武田双雲さん、俵 万智さん、ダ・ヴィンチ恐山さん、津田大介さん、中江有里さん、中野信子さん、夏目房之介さん、速水健朗さん、東雅夫さん、藤本由香里さん、前田忠明さん、枡野浩一さん、森 健さん、森永卓郎さん、森元智子さん、湯川れい子さん、吉田豪さん、渡辺真由子さん


 

 

本を贈るってやっぱり素敵だ!

編集・亀

 

 今回の「『本』を贈る」特集では、「本を贈る」ことについて、様々な分野の方からお知恵を拝借した特集になりました。
 その方おすすめのギフトブック、本を贈る際のちょっとしたコツ、本の専門家・ブックコンシェルジュの渾身のおすすめ本や、一作一作丁寧に本を選び販売されている書店さん厳選のビジュアルブック……。
 どこに取材に伺っても「面白すぎる! でもページに入りきらないよ~!」と嬉しい悲鳴をあげておりました。
 共通して感じたことは、みなさんの本を贈ることに対する熱い思い。「難しい」とおっしゃいつつも、みなさん贈る方法や、本のセレクトについて深くご思案の上、さらには意見を何度も交わしつつ考えてくださいました。こんなに贈る相手のこと、贈る相手との関係性、そして自分のことを考えるプレゼントはないのではないでしょうか。
 特に代官山 蔦屋さんのブックコンシェルジュのお二人の熱いプレゼンにはその場にいた一同圧倒されました。
 その企画に参加した読者さんはすっかり本を選ぶのに夢中になってしまい、その場でご自分用にも本を2冊買われていくほど……。

「『本』を贈る」特集は、プレゼントの際のヒントがたっぷり詰まっています。ぜひご覧になってご自身ならではのベストギフトブックをプレゼントしてはいかがでしょうか。
 私も早速実践してみます。

 個人的にいまプレゼントしたいのはartos Book Storeの西村さんにご紹介いただいた『夜の木』。一冊一冊職人さんがシルクスクリーンを貼った手製本。手作りならではのいい匂いもします。手に入ったら、とっておきの大事な人にプレゼントしたいと思います!


 

 

人と人と繋げる贈りもの

編集R

 

 みなさんは、本をプレゼントしたことはありますか?
 人に本を贈ることは、難しいことだと思っていませんか?
 世の中には無数に本があります。小説やマンガだけでなく、絵本、写真集、詩集、雑誌、同人誌……贈る相手の人柄や趣味嗜好を理解した上で、気に入ってもらえるものをチョイスしようと思うと、大いに悩んでしまうことでしょう。
 斯くいう私は、頻繁に本を贈ります。友人知人へはもちろん、呑み屋で知り合ったよく知らない人にまで。自分がいま気にしている本と、相手が重なった瞬間にプレゼントしたくなります。
 

 今回、小学1年生の子どもたちに「自分が欲しい本」と「お母さんに贈りたい本」をそれぞれ選んでもらいました。普段は本を与えられることの多い子どもたち。彼らが本当に読みたい本、そして他者へ贈りたい本を選ぶという企画です。
 子どもたちが書棚から本を探し出し、吟味する姿はとても真剣で、何度も本を取り替えながらようやく2冊を手に持ち、取材陣のもとへ来てくれました。
 自分用は完全に趣味に走り、その一方、贈る本はお母さんの性格や趣味を考えながらも、実際に“自分が面白いと思った本”を選んでいます。
 2冊を選んだ理由を聞いているうちに、私が彼らの親になった気持ちになってしまい、ひとりひとりを抱きしめたくなるほど嬉しくなりました。
 取材に快くご協力いただきました子どもの本の専門店「クレヨンハウス(http://www.crayonhouse.co.jp/)」東京店さんにも感謝いたします。
 

 そしてもうひとつ。巷で話題の「ブクブク交換(http://bukubuku.net/)」です。
 毎回テーマにあわせて持ち寄った本を紹介し、最後はプレゼントし合うという、本特集にぴったりの会です。自分たちだけでも気軽に開催できるところも、大きな魅力の一つです。いまや全国各地(海外にも!)に拡大している会で、今回は中心メンバーとなる方々に集まっていただきました。
 マニアックな一冊から、王道本に隠された意外な側面まで、気さくで温かい雰囲気のなか、さまざまな本と出会うことができました。

 

 本特集から、あらためて本を贈る愉しみを味わっていただけましたら幸いです。
 もっと気楽に本を贈りあいましょう!
 特集内で紹介した本の中から、お気に入りの1冊を見つけてください。そして、その本を誰かに贈る、そんな繋がりができると嬉しいです。
 

 最後に、この度ご協力いただきました総勢100名を超える方々へ感謝いたします。