17年ぶりに『ドラゴンボール』が帰ってくる!

マンガ

更新日:2013/3/8

 およそ17年ぶりに新作映画として帰ってくる鳥山明の『ドラゴンボール』。24カ国語に翻訳され、アニメは40カ国以上で放送されただけあって、世界中のファンが悟空との再会を心待ちにしている。映画の公式サイトでは、海外からのアクセスが集中し、急遽、英語版サイトを開設したほどだ。世界での人気ぶりは、今年2月に開催されたアングレーム国際バンドデシネフェスティバルで、作者が「40周年記念特別賞」を受賞したことからも窺えるだろう。

 もちろん国内でも、『ドラゴンボール』は熱い! 映画公開に向けて関連出版も相次ぎ、リアルタイム世代のノスタルジーな気持ちをくすぐるからだ。例えば、原作をデジタル着色したフルカラー版の単行本では、アニメも同時に見てきたからか、違和感もなく、むしろ何度も読んだはずのシーンに色がついたことで新鮮に読めた。

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 また、新要素も加えた過去の全集の復刻版『ドラゴンボール超全集』も読み応えたっぷり! これまで明かされたことのない界王神と破壊神など映画につながる世界観、ベジータなども登場する本作と地続きのギャグマンガ「ネコマジン」についての特集など、新情報も満載で、改めてドラゴンワールドに浸れるのだ。

 さらに、映画公開を記念して、3月27日から、東京を皮切りに大阪、名古屋で展覧会「鳥山明 The World of DRAGON BALL」が開催される。会場でしか見られない最新映画の原画やアニメ資料など約300点が一挙に公開される。今後の動向に注目だ。

文=倉持佳代子
(ダ・ヴィンチ4月号「出版ニュースクリップ」より)