児童書のプロが選ぶ、この春1年生になる子どもたちへ贈りたい3冊

出産・子育て

2013/3/9

 今の子どもはどんな本を読み、どんな本を欲しがるのだろう。子を持つ世代はもちろん、友達の子供や、甥っ子・姪っ子へのプレゼントに悩む人も多いはずだ。

 『ダ・ヴィンチ』4月号では、子どもの絵本とおもちゃの専門店「クレヨンハウス」の大井五月さんが、子供と大人の両方の目線から、「この春1年生になる子どもたちへ贈りたい3冊」を紹介している。

 ―自分で好きな本を選ぶのもいいですが、大人が手渡すことで、後になってからでも「あのときこんな本を選んでくれたんだ」と気がつく本もいいと思うんです。
 たとえば詩集『みみをすます』は、全部ひらがなで書かれた長編詩が6編入っています。字が読めるようになったころに、黙って読んだり、声に出して読んだり、「言葉のリズム」をプレゼントするというのは、素敵だと思います。

 それから、1年生になると新しい人間関係を作ることになるので、『わたしとあそんで』をお勧めしたいですね。昆虫や動物と遊びたいと思う女の子が主人公の絵本ですが、近寄っていくと逃げていった動物たちが、じっと待っていると向こうから来てくれるという話が、優しいタッチの絵で描かれています。「おてがみ」という1話が教科書でもなじみのある『ふたりはともだち』もお勧めです。個性を認め合ったいい友達関係のがまくんとかえるくんの短いお話集で、昔この本を読んで好きだったという大人から、子どもと共有できる物語をプレゼントするのも、喜ばれるのではないでしょうか。

 贈りたい本のご相談はもちろんのこと、じっくりと選んで貰うための座り読みスペースもありますので、お気に入りの1冊を見つけにぜひ遊びにいらしてください。

【この春1年生になる子どもたちへ贈りたい3冊】
■『みみをすます』 谷川俊太郎/著 柳生弦一郎/絵・装本 福音館書店 1680円
■『わたしとあそんで』 マリー・ホール・エッツ/文・絵 よだじゅんいち/訳 福音館書店 1155円
■『ふたりはともだち』 アーノルド・ローベル/作 三木 卓/訳 文化出版局 998円

 また同誌では、そんな疑問を解消すべく、小学1年生の男女5人が欲しい本を自ら書店で選定する企画も。「自分が欲しい本」のみならず、「お母さんへ贈りたい本」を理由つきで紹介。

 春は卒業と入学の季節。身近なあの子への、プレゼントの参考にしてみては?

取材・文=村上健司
(『ダ・ヴィンチ』4月号「100人100様「本」を贈る」特集より)