ついにるるぶまで! オタク女子のための京都ガイドの中身とは

暮らし

2013/3/13

 アニメの舞台となった土地を訪れる“聖地巡礼”。それまで名所でも観光地でもなかったふつうの町が、ファンたちでにぎわい、町おこしも兼ねたグッズやパネルが作られるほどのブームを巻き起こす。そんな聖地巡礼ブームが、ついに国内旅行の定番中の定番・京都まで飲み込もうとしている。日本随一の観光地である京都が、一体どんな作品の聖地で、どんな巡礼を堪能することができるのだろうか。

 この京都を中心とした聖地巡礼が人気を集めているのが、大人気乙女ゲームの『薄桜鬼』だ。新選組をモチーフにして、恋愛だけでなく歴史的要素も楽しめるように作られたこの作品は、アニメや舞台、ミュージカルにもなるほどで、オタク女子の心を掴んで離さない。しかも、そんな『薄桜鬼』の聖地巡礼ガイドがアニメ雑誌ではなく、旅行情報誌といえばコレという定番、あの『るるぶ』(ジェイティビィパブリッシング)から発売されたのだ。2月27日に発売された『るるぶ薄桜鬼 京都・日野・会津・函館の旅』は、たっぷりのゲームイラストとともに京都をはじめ日野、会津、函館の各地をめぐるもの。

 たとえば、最初の屯所となった京都の八木邸。ここには、「黎明録」シリーズの主人公・井吹龍之介と沖田総司が初めて出会った井戸もある。そして、土方歳三や斎藤一、原田左之助が鬼として接触してきた風間千景たちと戦う二条城など、見所シーンのイラストと実際に舞台となった家や場所の写真を比較して楽しむこともできるのだ。

 これだけならただの新選組巡りと変わらないと思うかもしれないが、『るるぶ薄桜鬼』が提案するモデルコースは、一味ちがう。

 「隊士たちの日常に思いを馳せる」ために壬生から島原、西本願寺を巡るコースでは、新選組が最初に屯所を置いた旧前川邸や八木邸からスタートする。旧前川邸は『薄桜鬼』のキーとも言える鬼のような存在・羅刹たちが隠蔽されていた場所。そして、八木邸には斎藤が剣術の稽古をしていた庭もあるし、沖田と斎藤が猫を追いかけて走ったのもここの廊下だ。そして、久しぶりの再会で斎藤と沖田が腕試しの試合をした壬生寺に行き、羅刹となった山南を匿うために移った西本願寺へと向かう。こんなふうに、彼らが過ごしていた何気ない日々をゲームイラストや写真とともに比較しながら追想することができるのだ。

 同じように、池田屋事件、禁門の変を中心にした「あの事件の舞台を歩く」コースも彼らの戦闘シーンのイラストとともに楽しめる。池田屋事件で隊士たちが討ち入りし、傷を負うシーンや禁門の変で土方、斉藤、原田が鬼の一族とそれぞれ戦うところは、思い浮かべるだけで手に汗握る。

 また、『薄桜鬼』の登場人物たちが舞台となった土地の名所やお土産、旅にピッタリの食事まで紹介しながら案内してくれるのだ。斎藤が愛した会津若松は、会津のシンボルである鶴ヶ城から美味しい食事処まで彼が付きっきりで案内してくれるし、決戦の場となった函館では、土方が千景と戦うシーンも混じえながら、彼らの最後に思いを馳せることもできる。

 さらに、永倉新八の「にしても、立て札を守っただけでこんだけの報奨金が出るんなら。全員捕まえてたら、どれだけの大金が貰えてたんだろうな」というセリフから、当時の新選組の給料やお金の価値を紹介しているように、薄桜鬼のセリフから史実を探るコーナーなんてものも。隊士たちが眠るお墓も写真付きで紹介されているので、歴史好きにもたまらない。

 他にも、各地で購入できる新選組のマークが入ったワインや手ぬぐい、羽織、『薄桜鬼』とのコラボ饅頭など新選組グッズもたくさん紹介されていて、見ているだけで欲しくてたまらなくなる。これらのグッズを集めるためだけでも、全国をまわる価値はありそうだ。

 最大手である『るるぶ』とコラボしただけあって、観光名所やホテル、食事処やお土産屋さんの情報はもちろん、旅の出発点となるであろう京都駅のお土産屋さんやATMコーナー、荷物の一時預かりや宿泊施設への運搬サービスをしてくれるキャリーサービスやデリバリーサービスの場所まで完全網羅。これで心置きなく旅を楽しめるはず。
これ1冊で旅行ガイドの役割だけでなく、ちょっとした画集のような楽しみ方もできるなんてとってもお得! この機会に、ぜひ『るるぶ薄桜鬼』を持って聖地巡礼し、彼らをより身近に感じてみては?