ジャイアンの口癖はイギリスのことわざだった!?

マンガ

更新日:2020/9/23

「おまえのものはおれのもの、おれのものもおれのもの」。

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 かの有名な『ドラえもん』(藤子・F・不二雄/小学館)に出てくるガキ大将・ジャイアンの名ゼリフだ。実はこちら、イギリスでは辞書にも載っていることわざなのだそう。ルーツは16世紀末の劇作家シェイクスピアの作品『尺には尺を』で、「オレの物はあんたの物。あんたの物はオレの物」というセリフが使われていたことに始まる。それを『ガリバー旅行記』などで有名な作家ジョナサン・スウィフトが、『上品な対話』という作品の中でこのセリフを変えて使ったのが、今でもことわざとして残っているのだ。

 飲み会での女子ウケも良さそうな、上記のような雑学が詰め込まれた1冊がこのほど登場した。3月5日に発売されたのが、『できる大人の話のネタ全書』(話題の達人倶楽部/青春出版社)である。こちらは、青春出版社から今まで登場した雑学本5冊に新たな情報が加えられ、再編集されたもの。いわば雑学の集大成と言えるのかもしれない。“話のネタ”の総数は675項目。各項目が約2分の1ページ前後とコンパクトにまとまっており、どこから読んでもいいようにできている。また、社会、カルチャー、グルメ…など9つのジャンルに分かれているので、自分の仕事や趣味に近そうなものから読んでいくのもオススメだ。

 ダイヤを本物かどうか見分ける方法や不倫の時効など、知っておくとひょんなときに役立ちそうなネタや、雑学ネタ参考資料として「政令指定都市の場所と人口」「陰暦の月の名称と二十四節気」などの表が記載されており、堅そうな内容の話題も雑学からなら抵抗感なく入り込めそうだ。

 おもしろ雑学を少しでも頭に入れておけば、なじみの薄い人と会話が途切れてしまったとき、数分の間を埋めることができるばかりでなく、味わい深いという印象も与えられそう。この本を読んで“含蓄のある”人間を目指してみては?

文=廣野順子(Office Ti+)