大ブームの予感! 話題のリアル脱出ゲームとは?

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更新日:2013/3/27

 今、ちまたで大ブームの脱出ゲーム。みなさんはご存知だろうか?

 これは、密室や謎の建物、船や孤島などの閉鎖空間を舞台に、隠されたヒントを見つけながらそこから脱出していくというもの。もともとは、パソコンや携帯のアプリなんかで、ひたすら表示されている部屋のいたるところをクリックし、ヒントや暗号、アイテムを見つけながらクリアしていくものだった。なかでも2004年に登場し、その火付け役となったと言われる『CRIMSON ROOM』がiPhoneやAndroid版として再び登場したり、世界中で1000万ダウンロードを越えるほどの人気を誇る『DOOORS』などが注目を集めている。

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 そんな大人気の脱出ゲームだが、最近では自分たちが実際に謎解きをし、密室から脱出する“リアル脱出ゲーム”が流行っているのだ。3月7日には原宿、新宿に続き渋谷でもリアル脱出ゲームが楽しめる施設が作られているし、東京の神保町にある書店・書泉グランデや遊園地のように、実在するさまざまな場所を舞台にしたイベントも行われている。なんと、なかには就職活動における会社説明や1次試験として脱出ゲームを用いる会社なんかもあるというのだ。

 また、『名探偵コナン』とコラボした「リアル脱出ゲーム×名探偵コナン 摩天楼からの脱出」では、爆弾が仕掛けられた超高層ビルに閉じ込められた状況から脱出するし、『金田一少年の事件簿』や『新世紀ヱヴァンゲリオン』、『アクエリオンEVOL』といったマンガやアニメとコラボしたものもたくさんある。

 しかし、こういった脱出ゲームは実際に日程を調整して会場に赴き、見ず知らずの仲間と協力してプレイしていかなければならない。さすがにそこまでの時間は作れないし、初対面の人と一緒と言われるとなかなか勇気がでないという人もいるかも。でも、そんな人でも大丈夫! このリアル脱出ゲームを、ひとりで家にいながらでも楽しめる本があるのだ。

 それが『人狼村からの脱出 狼を見つけないと、殺される』と『ふたご島からの脱出 少年は戻りたいと思った。少女は救いたいと願った。』(ともにリットーミュージック)。これらは、リアル脱出ゲームの生みの親でもあるSCRAPという会社が作ったゲームブックだ。ゲームブックとは、本にある選択肢を選びながら物語を読み進めていくというもの。だから、みなさんは物語を読み進めながら先へ進むためのヒントを探し、暗号や謎解きをしながらゴールを目指すだけ。この本と筆記用具、紙と電卓さえあれば、どこにいても脱出ゲームを楽しめちゃうのだ。おまけに、ヒントや答えは本にもネットにも一切載っていない。だから、誰もが必ずクリアできるとは限らないのだ。そんなところも、ゲーマーの挑戦欲を掻き立てるポイントかも。

 リアル脱出ゲームは主人公を操るのではなく、自らが主人公になれる。そして、物語のなかで起こるワクワクやドキドキ、謎解きができた喜びやタイムオーバーでゴール出来なかった悔しさ、それらをすべて自分で感じることができるのだ。

 ただ画面を見つめて主人公を動かすテレビゲームやネットゲームに飽きたら、この『人狼村からの脱出 狼を見つけないと、殺される』や『ふたご島からの脱出 少年は戻りたいと思った。少女は救いたいと願った。』でリアル脱出ゲームを楽しんでみては?