きゃりーぱみゅぱみゅもびっくり! 日本の忍者がすごすぎる!

マンガ・アニメ

2013/4/2

 新曲『にんじゃりばんばん』のタイトルにちなんで、MVで忍者姿を披露しているきゃりーぱみゅぱみゅ。その忍者コスがかわいいとネットでも話題だが、きゃりーぱみゅぱみゅのようにラノベにもかわいい忍者がたくさん登場する。最近では、全米を震撼させた『ニンジャスレイヤー』(ブラッドレー・ボンド、フィリップ・N・モーゼズ:著/エンターブレイン)に出てくる忍者の設定や独特なスラングがすごいと日本でも話題になった。しかし、3月9日に2巻が発売された『きわめて忍極』(阿智太郎:著、赤りんご:イラスト/アスキー・メディアワークス)や『幻國戦記CROW―千の矢を射る娘―』(五代ゆう:著、山本ヤマト:イラスト/ソフトバンククリエイティブ)、『織田信奈の野望』(春日みかげ:著、みやま 零:イラスト/ソフトバンククリエイティブ)といった作品に登場する日本の忍者も負けず劣らずすごいのだ。

 まずは、その見た目やしゃべり方。『幻國戦記CROW―千の矢を射る娘―』には、鴉のお面で顔を隠しているのに血のように赤い長髪はそのまま。おまけに服装も忍装束ではなく、甲冑のような鉄で覆われている忍・鴉が登場する。敵対する骨噛幻斎なんて笠をかぶった行脚僧のような格好をしているのに、顔には髑髏のお面。どちらもおよそ忍者らしくない格好だし、隠れる気があるのかないのかもよくわからない。

 隠れる気がないと言えば、『きわめて忍極』に登場する服部芽瑠雛もそう。伊賀の忍者で、忍装束を身につけているものの大幅に布を減らした露出度の高い服。天然のウェーブがかった金髪は、長くてボリュームも満点。そのうえ、履いているのはハイヒールのように踵の高い靴で指先にはラメの入ったマニキュアまで。

 また『織田信奈の野望』に出てくる蜂須賀五右衛門は、主人公の高校生・相良良晴が見たところ小学5年生くらいにしか見えないロリ少女なのだ。おまけに、30文字以上の長文はかんでしまってうまくしゃべれない。それを「かわいい」と言うと、「拙者、かわいくはござらぬ! 拙者は、泣く子も黙る怪盗はちちゅかぎょえもんっ」と自分の名前すらかんでしまう始末。

 もちろん、すごいのは見た目だけじゃない。その技や術にもありえないものがたくさん出てくる。『幻國戦記CROW―千の矢を射る娘―』の鴉は、「疾ッ!」と口にしながら6本の小刀を投げるだけで正確な六芒星を描くように地面に突き立ち、六芒陣を作って敵を動けなくする。そして「喝ッ!」と言えば、鴉の黒い羽が手裏剣となって相手を一斉攻撃。「鳴刀、鳴鶯」は2本の刀で起こした音波を共鳴させ、見えない刀として敵にぶつけるというもの。また、額からまっすぐ脳の中枢まで指を突き刺し、相手を催眠状態にして知りたい情報を引き出したりもする。さらに、表情ひとつ変えずに全身の関節をがきごきと外してあっさりと縄抜けするし、何羽もの鴉となって逃げ出すこともできる。マジシャンもびっくりの技を持っているのだ。

 『織田信奈の野望』に出てくる服部半蔵も、地を這うように直進して飛んできた手裏剣を、足元から喉元めがけて不意に舞い上がらせる“風穴”という術を使ってくる。投げ方だけでなく、山の気流まで利用して手裏剣の軌道を変えることができるというから驚きだ。さらに、『きわめて忍極』にも変な術が。毒薬でやられた芽瑠雛を助けるために主人公のカケルが使った「岳草子流十指解毒の術」は、気を練りこんだ十本の指で秘点を刺激し解毒するというものだが、その秘点の場所はなんと胸! カケルは、両手で思い切り芽瑠雛の胸を揉みしだいて解毒するのだ。さらに、相手の記憶を探る「夢想流潜心の術」は、相手のおでこと自分のおでこをくっつけるというなんともかわいらしい方法だし、ビリビリに破かれた書物でも自分の周りに散らすことで一瞬にしてその中身をすべて覚えられる「文月流散桜暗記の術」なんてものも。きわめつけは「御伽一寸の術」。この術なんて、敵を縮小したうえにすべての忍術を使えなくしてしまえるのだ。

 術の名前はいかにも忍者っぽいし、その説明もなんだか本当にありそうなすごい忍術のように書かれているが、よくよく読むと思わず笑ってしまうようなとんでもないものがたくさん。日本の忍者を知るために、アメリカだけでなく日本人や他の国の人にもぜひ読んでいただきたい。