新入社員必見! 上司と仲良くなるための「死語辞典」

人間関係

更新日:2013/4/3

 「私、ここでドロンします!」。大ヒット映画『モテキ』で長澤まさみがアドリブで発したこの台詞が「かわいすぎる!」と評判になったのは記憶に新しいところ。しかし、なかには「ドロンって何?」と疑問に思ったヤングも多いのではないだろうか。

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 そんな死語にスポットをあてた1冊が、3月21日に発売された『【難解】死語辞典』(宝島社)。60代から30代までの年代に分けて、その年代が使うかもしれない死語とその由来、言われたときの対処法をまとめたものだ。そこで今回は、新入社員のみなさんのために、この本のなかから代表的な死語を紹介していこう。

 たとえば、60代の上司の場合、遭遇頻度がいまも高そうなのは「お呼びでない?」のひとこと。これは大人気だったバラエティ番組『シャボン玉ホリデー』における植木等の鉄板ギャグ。現代訳によれば、「KY(空気が読めない)」に近いものだ。このひとことを上司が発した際は、“「どひゃあ!」とずっこける”ことでポイントを稼ごう。また、失敗をしてしまったときは「しまったしまった島倉千代子!」、遠慮するときは「いいですいいです、イーデス・ハンソン!」といった死語を披露すれば、60代のおじさんたちにも一目置かれること間違いなし。ちなみに、「アバズレ」(ビッチ)、「ネンネ」(性的に無知で未熟)、「ムチムチプリン」(グラマー)といった死語はセクハラともいえるので、女性は覚えておこう。

 また、50代の死語は、龍角散トローチのCMで流行した「~と日記には書いておこう」や、漫談家・松鶴家千とせの持ちネタ「わかるかなぁ、わかんねぇだろうなぁ~」、ザ・ぼんちのおさむちゃんがCMで使った「今日、耳、日曜日」など、ウザさが際だった死語が多いのが特徴だ。そんななかでも、もし会社で使用するなら、映画『八甲田山』のセリフ「天は我々を見放した」がオススメ。意味的には「詰んだ」と同義なので、どうにもこうにもならなくなったときには上司の前でつぶやいてみよう。映画や若かりし頃の思い出が蘇り、何か手助けしてくれるかもしれない。

 一方、バブル世代である40代の死語には、「5時から男」(退社後から元気になって遊びまくる)、「アッシーくん」(女性を送り迎えする男性)、「イケイケ」(絶好調で突き進む)など、現代の社会状況ではもはや使う場所がない言葉も多く、30代は「チョベリバ」(とても最悪)、「アウト・オブ・眼中」(問題外)、「MK5」(マジでキレる5秒前)といったように、30代自身が黒歴史と感じている言葉も少なくないので、ウケ狙いの使用には気をつけたほうがいいだろう。

 死語というのは、時代とともに「死んだ」だけあって、どれもがちょっぴり恥ずかしいもの。しかし、ひとつひとつを見ていくと、当時の世相がよくわかる便利なキーワード。死語の勉強は、きっと上司への理解を深め、溝を埋めるには最適なはずだ。なお、本書では最後に「今使うと逆にヤバいヤング語」も掲載。「デブス」「ディスる」「アサヒる」「あぼーん」「え、それステマ?」などなどが挙げられているので、こちらも肝に銘じたいところだ。