『県庁おもてなし課』実写映画化! 有川浩×錦戸亮の対談が実現

芸能

更新日:2014/1/29

 高知県の観光行政に奮闘する職員たちの群像を描いた『県庁おもてなし課』。この春、『図書館戦争』『空飛ぶ広報室』とあわせて実写化が決定している本作は、本とコミックの情報誌『ダ・ヴィンチ』が毎年年末に発表する「ブック・オブ・ザ・イヤー」で総合1位に輝いた傑作。その主人公を見事に演じ上げた錦戸亮と著者・有川浩の豪華対談が同誌5月号で実現した。

――県庁のお膝元で行われている「日曜市」のシーンも、臨場感満点で目に楽しかったです。

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【錦戸】 売ってるものからして、すごいですよね。ありえないですよ。

【有川】 デタラメとしか言いようがないです。ここでチェーンソー見て、誰が買って帰るの? って(笑)。

【錦戸】 印象的だったのは、ほんまどこの店入っても、この映画の撮影してることご存じでしたし、みんなが「応援してますよ」「頑張ってください」って。「絶対観に行きます!」みたいなこと言ってくれましたね。めっちゃ嬉しかったです。

【有川】 日曜市の撮影って実は月曜日にあって、特別に映画のセット用にお店を出していただいたんですよね。だから、物を売っちゃいけないってことになっていたんですが、私知らなくてイモ天買いに行っちゃったんですよ。「できてますか?」とか聞いたら、「すみません、今日は一般の方には売れないんです」。

【錦戸】 断られたんですね。

【有川】 でも、そこでちょっと大人気なく、「すみません、『県庁おもてなし課』の原作者なんですけど……」って。

【一同】 (笑)

【有川】 「あー! 先生だったら、買わなくてもあげますからー!」って。というわけで、食べられました(笑)。

【錦戸】 原作者ですって切り札を、速攻で切ったわけですね(笑)。

【有川】 今まで、こんな出し方したことないです(笑)。それくらいあのイモ天には価値があるんです!

――では、初挑戦の土佐弁はいかがでしたか?

【錦戸】 (有川さんに顔を向けて)僕の土佐弁はいかがでしたか?

【一同】 (笑)

【有川】 よかったですよ。土佐弁の先生がみっちりついたんでしょう? 高知を愛してる人で、ちょっとでも発音の揺るぎがあったら許してくれないっていうウワサを聞きました。

【錦戸】 相当シビアでした(笑)。言葉が変化するだけじゃなくて、例えば「ありがとう」のイントネーションも、「ありがとぉー」みたいな感じじゃないですか。あと、高知の人は「高知」のことを「コウチ(↑)」って言うじゃないですか。

――「チ」にアクセントがあるんですね!

【有川】 そうなんです。土佐弁って、単語のイントネーションが標準語と違ったりするんですよ、なんやかんやと。よく県外の方が「土佐弁は難しい」とおっしゃるのはすごくわかりますね。その中でよく戦ってくださったなって。

【錦戸】 あのぉ……女の子が土佐弁をしゃべるのって、めちゃめちゃ可愛いですよね!

【有川】 高知の女の子のために、今の発言は太字で記録しておいてください!(笑)

【錦戸】 ソワソワするって言うんですかね。なんかね、ドキドキするんですよ。……僕今、急に何を言うてるんですかね!

取材・文=吉田大助
(『ダ・ヴィンチ』5月号「有川浩特集」より)