なぜフラれたの? 叶わぬ恋の謎を解く「失恋探偵」の仕事とは?

マンガ・アニメ

2013/4/18

 4月18日からドラマがはじまる『潜入探偵トカゲ』(TBS)や世界中で大人気の『シャーロック・ホームズ』、子どもから大人まで愛される『名探偵コナン』など、さまざまな作品に登場する探偵。殺人事件を解決したり浮気調査や人探しをしたり。探偵の仕事もいろいろあるが、4月10日に発売された『失恋探偵ももせ』(岬鷺宮:著、Nardack:イラスト/アスキー・メディアワークス)では、なんと失恋の謎を解くというのだ。そうは言っても、失恋の謎解きって一体どんなことをするのだろう?

 たとえば、みなさんのなかにも「どうしてフラれたのか知りたい」と思ったことがある人はいないだろうか。フラれた事実は変わらなくても、その理由を知ることで受け入れられたり、その後どんな関係でいるのか考えたり、次に進むための後押しになることもあるだろう。そんな失恋の謎を解くのは、恋を知らない高校1年生の女の子・千代田百瀬だ。彼女が、ミステリー研究会の先輩である野々村九十九とともに謎解きを繰り広げる。

 まずは、小学生からの幼馴染でとても仲良しだった芹沢合歓と酒井春臣の場合。毎日一緒に登下校していて、誕生日もプレゼント交換をしていた彼女たち。でも、春臣が絵画で賞をとってからどんどん距離ができてしまったそうだ。フラれたのは仕方ないけど、彼にとって自分はどんな存在だったのか。自分との時間は、簡単に忘れてしまえるものだったのか。そんな「自分に対する気持ちを知りたい」という合歓の思いに応えるため、百瀬たちは聞き込みや尾行、春臣の開く個展にまで行って謎を解く。その結果、春臣の作品から彼自身でさえ気付いていなかった気持ちにたどり着くのだ。

 また、オタクとギャルという一見正反対に見える組み合わせだけど、意外にも仲良しだった時田幾郎と菜々緒悠の場合、さらに距離を縮めたいからと幾郎が自分のおすすめするマンガやアニメ作品を紹介しただけで、次の日から急に態度を変えられてしまう。そこで、仲のいい友達だったのに「自分への態度を変えるきっかけ」となった作品は何なのかを探ることになるのだ。昨日まで仲良しだった友達に、急に態度を変えられてしまったらとても気になる。自分の何が悪かったのか。自分が悪いのだとしたら、たとえ元通りにはなれなくてもせめてきちんと謝りたいと思うもの。それが片思いの相手なら、なおさら理由もわからず嫌われたままなんて悲しい。おまけに、もしもお互いに誤解したままだとしたら、後悔してもしきれない。そんな2人のすれ違いの理由だって、実際に2人の立場になって考えて見事に解決してくれるのだ。

 そして、付きあっていたのに恋人の親からお見合いの話が出て別れることになった小早川健と矜持ヶ谷摩緒。その「結婚相手の人となりを知りたい」という摩緒の依頼には、張り込みと尾行で調査を繰り返す。結婚相手が素敵な人なら、納得して諦められる。彼が幸せになれるのなら、辛くても応援しようと思えるはず。そう思って依頼した摩緒の思いとは裏腹に、ときには思いがけない事実を知ることになることも。それでも、その事実を受け入れて乗り越えた彼女なら、何も知らなかった頃より何倍も素敵な恋ができるはず。

 確かに、恋はいつか終わりがくるものかもしれない。でも、きちんと終わらせられなければいつまでもずるずると引きずり、終わることも次へ進むこともできなくなってしまうのだ。きちんと恋を終わらせて次の恋へ進むためなら、こんなふうに背中を押してくれる探偵がいてもいいのかも?