『家族ゲーム』の櫻井翔もびっくり! 変人すぎる家庭教師たち

マンガ

更新日:2013/4/26

  4月17日からドラマが始まった『家族ゲーム』。主演は嵐の櫻井翔なのだが、普段のバラエティやニュースキャスターとしての真面目で温和な櫻井とはまったく違った一面が見られる。そのギャップがたまらないと話題になっているのだが、この作品はそんな櫻井演じる謎の家庭教師・吉本荒野が、登校拒否の引きこもりになってしまった中学生・沼田茂之を兄の通う進学校に合格させるために奔走するというもの。しかし、この吉本が初対面からいきなり茂之に平手打ちを食らわせたり、特に勉強を教えるわけでもなく一緒にゲームしたり、こそこそ家族の写真を撮ったりとかなり変わっているのだ。掴みどころがなく、どこか狂気じみた部分を感じさせる彼。こんな家庭教師が来たらどうしよう……と不安になってしまいそうだが、マンガにはそんな吉本もびっくりの家庭教師たちがたくさん登場している。

advertisement

 まず、『かてきょん』(あづま笙子/竹書房)に出てくる家庭教師は、なんと小学5年生の男の子・白川カムイなのだ。しかも、生徒は女子高生の高塚らいら。小学生が高校生に勉強を教えるなんてありえないし、本当にできるの? と思うかもしれないが、カムイはたった10分で高校生の問題集を解いてしまうし、結果はもちろん全問正解。「普段何して遊んでるの? 趣味とかは?」と聞かれれば「勉強が趣味です」と即答するほど勉強が大好きな男の子なのだ。だから、勉強するときに問題集がなくても「じゃ僕が問題作ります」と言ってサラサラ問題を作ってしまうし、らいらがひどい点数をとっても怒らないどころかきちんと勉強を教えるために本屋へ行き、高校の問題を暗記して先生としての使命を果たそうとしてくれる。らいらが福引きでもらった兜をカムイにかぶらせようとしたときも「次の小テストで2ケタとれたら」という条件を出し、ちゃんと約束だって守ってくれるのだ。こんな先生なら、小学生だって大歓迎!

 一方、『恋するみちるお嬢様』(若林稔弥/スクウェア・エニックス)の家庭教師・榊清志朗はとにかくドS。初対面から「お嬢様はバカでございます」「焦って勉強しても頭は良くなりませんバカなんですから」と容赦なくバカにしてくる。おまけに、みちるのことは一切女として見ていないので、着替え中でも平気で部屋に入ってくるのだ。榊に恋心を抱いているみちるが、ドレスを着たり香水をつけてアピールしても「何ですかその衣装? ハロウィンですか??」と小バカにした笑顔で返したり「何ですかうっとおしい早く席に着いて下さい」と言ってまったく相手にしてくれない。さらに、みちるがテストで19点をとってしまったときは、お尻ペンペンしてくるのだ。高校生にもなって、しかも自分の好きな相手にお尻ペンペンされるなんて耐えられない。だけど、入試のときにはお守りをくれるし、頭をなでてほしいと言ったみちるにはなんだかんだ言ってちゃんと頭をなでてくれる。そんなふうに、時折見せる優しさが生徒のやる気を引き出しているのかも。

 そして、『カテメン』(竹内文香/集英社)では勉強以外のちょっと変わった悩みも解決してくれる家庭教師が登場。その名も進導。彼女は、特別な生徒を選んで彼らにアドバイスしてくれる“家庭メンター”なのだ。マスクを手放せない女子高生・楓のために、わざわざ学校に来て一緒にお昼ごはんを食べたり、体育で倒れた彼女にマスクを届けてくれたりする。それだけじゃなく、「マスクなしで自分に自信を持ちたい」と言って休日にマスクを外す練習をしていた楓のあとをつけ、こっそり見守っていたりもするのだ。また、奇数のグループではみ出してしまう少女・舞にはバスの中で人間観察をさせたり、警備員に変装して友達の前で彼女を万引き犯として捕まえようとしたりする。そうやって、友達の本心や見えているものと中身が違うことを教えてくれるのだ。

悩んで、変わろうとがんばる生徒たちのために、ここまで付き合って背中を押してくれる先生なんて他にいるだろうか。でも、約束を守ったりきちんと信頼関係を結べるなら、こんな家庭教師でも構わない。むしろ、これくらい変わっている方がいいのかも。みなさんが選ぶなら、どんな家庭教師に来てほしい?