たこ焼き、カツオのたたき、ワインまで! 日本全国この駅弁がすごい!

食・料理

更新日:2013/4/26

 全国に数え切れないほどの名品がある駅弁。なによりも駅弁が楽しみで旅に出かける、なんて人もいるだろう。そんな駅弁の魅力がたっぷり詰まった『駅弁女子 日本全国旅して食べて』(淡交社)が、3月25日に発売された。この本では、著者のなかだえりがかわいらしいイラストでおよそ100個もの駅弁を紹介している。もちろん、定番のいかめしや柿の葉すしも載っているのだが、なかにはまったく知らなかったものも。

 たとえば、新大阪駅や大阪駅にある「元祖たこむす」。お好み焼きをごはんと食べる大阪人だが、たこ焼きもごはんと一緒にしちゃうなんてびっくり。おむすびに乗ったたこ焼きのトロトロ感は、まさに「新食感」なんだとか。

advertisement

 また、高知県の高知駅では大胆にも生のお刺身を弁当にしてしまうというなんともチャレンジ精神旺盛な「かつおたたき弁当」という1品が。しっかり保冷剤もついており、新鮮なかつおのたたきを電車の中でも「薬味にポン酢という本場高知ならではの食べ方」で堪能できるのだ。

 そして、駅弁といえばそのユニークな容器も魅力。兵庫県のたこつぼ型をした「ひっぱりだこ飯」や電車の形をしたもの。茨城県の大洗駅では水戸黄門にちなんだ印籠型の「印籠弁当」が売られ、小田急ロマンスカーでは予約しなければ食べられないという、駕籠型の「大名弁当」なんてものまで。とっておきは、食べたあとには貯金箱にもなるという群馬県高崎駅の「だるま弁当」。真っ赤なプラスチックの容器で、「貯金箱にもなるよう口が開いているのがちょっとマヌケ!?」と書かれているが、こんなふうに捨てずにとっておきたいと思う容器がたくさん。なかには、有田焼や信楽焼といった器欲しさに「佐賀名産特製ちらし寿司」(1260円)や「信楽焼山菜松茸と祭寿司」(1500円)を購入する人もいるほど。たしかに、1000円ちょっとで駅弁も楽しめて器も再利用できちゃうならかなりお得かも。

 さらに、お酒好きのみなさんなら見逃せないのが弁当箱の中になんと地酒のビンまで入っちゃった商品。「神戸ワイン弁当」では、ワインに合うステーキを中心に本格的な洋食コース料理が神戸産のシャルドネ・白とともに味わえる。また、島根県松江駅の「ごきげんべんとう」では、辛口「湖上の鶴」と甘口「國暉」の2種類もの地酒が楽しめちゃうのだ。電車といえば、真っ昼間からでもお酒を飲めるのが醍醐味。この弁当を食べれば、“ごきげん”にならないはずがない。

 GWに電車に乗って出かける際は、この本を参考にして駅弁も堪能してみては?