特集番外編1 2009年2月号

特集番外編1

更新日:2013/8/12

あなたの好きな名作文学もBLに満ちているんです

 

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編集 H

 

今回の特集の目玉は、BLで人気の作家陣によるあの名作のBLサイドストーリー書き下ろし企画です。渡海奈穂さん/作、藤たまきさん/挿絵による太宰治「ダス・ゲマイネ」、沢木まひろさん/作、ヨネダコウさん/挿絵による森鴎外「舞姫」、宮本佳野さん/マンガによる梶井基次郎「桜の樹の下には」、西田東さん/マンガによるドストエフスキー「悪霊」というように、4本の名作文学のサイドストーリーを6名の豪華作家陣が、本特集のためだけに特別に書き下ろしてくださいました! これは必見です!!

 

その他にも、作家の松岡なつきさんと三浦しをんさんによる「BL脳で読む名作文学案内」対談、小島アジコさんによるマンガ、堀越英美さんによる「文豪が書いたBL小説」ガイド、好きな文豪&名作別BLブックガイドなど、名作文学好きの方も、BL作品好きの方も、どちらも楽しめる内容になっております。

 

『走れメロス』『銀河鉄道の夜』のように、学校教材になっているような名作文学と、男性同士の恋愛関係を描いたボーイズラブ作品。一見、遠いジャンルのような気がするかもしれませんが、そんなことはありません。慣れ親しんだ、または、難解に感じて敬遠していたあの名作文学も、BL脳で読み返してみると、登場人物たちに違う関係性が見えてくるはず!

 

本誌の対談のなかで松岡なつきさんと三浦しをんさんもおっしゃっているように、文学の読み方は決して一つだけではないのだと思います。教科書的な読み方もできれば、BL的な読み方もできれば、自分だけの解釈もできる。

この特集を通して、何より読書の自由な読み方、楽しみ方をお伝えできればうれしいです。