「夢に出てくる」国分太一がケンタロウへの想いを告白

芸能

公開日:2013/5/11

 2012年2月にバイク事故で重傷を負い、現在も入院中の料理研究家・ケンタロウ。一時は意識不明の状態に陥り、生死のあいだをさまよったというが、先日発売された『女性セブン』(小学館)によれば、意識も戻り、片言ながらも会話ができるまで回復しているとのこと。このニュースにはファンたちも安堵し、「よかった」「早く元気になって」と応援の声が集まった。だが、この吉報に心底喜んでいるのは、TOKIOの国分太一ではないだろうか。

 というのも、ケンタロウと国分は、2008年にスタートしたテレビ東京の人気番組『男子ごはん』で料理を一緒につくってきた仲。“おいしさを表現するリアクションは芸能界イチ”とも言われる国分と、それを目の当たりにしてはにかむちょっぴりシャイなケンタロウの名コンビぶりは、女子にとどまらず男子ファンも獲得。番組のレシピ本『太一×ケンタロウ 男子ごはんの本』(国分太一、ケンタロウ/M.Co.)もシリーズ化され、ヒットを重ねてきた。

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 その最新刊である『男子ごはんの本 その5』(国分太一、ケンタロウ、栗原心平/M.Co.)は、2012年4月以降のレシピで構成された初の“ケンタロウ不在”の1冊。マンスリーゲストとして登場したナインティナインの岡村隆史や蒼井優、ゆずの北川悠仁らをはじめ、8月からケンタロウの代わりにレギュラーとなった料理研究家・栗原心平のレシピが掲載されているのだが、注目したいのは巻末に国分と栗原の対談。ここで国分と栗原の2人は、番組では明かしていない栗原がレギュラーになるまでの顛末と、ケンタロウへの熱い想いを語っているのだ。

 まず、栗原がレギュラーになった理由だが、マンスリーゲストを迎えた数カ月を経て、「一人の料理家さんに教えてもらうのもいいんじゃないか」という話になったそう。そのとき、国分いわく「僕とスタッフだけの意見として、心平ちゃんとやったら、面白くなるんじゃないかなって言ってたんですよ」。そして、国分と番組スタッフはまず栗原を呑みに誘った。というのも、正式に依頼する前に、国分は自分から直接、栗原にメッセージを伝えたかったからだという。一方の栗原はその想いを前に、「真剣に考えないとって思いました」と語っているが、いかに国分がこの番組に愛情を持っているかがよくわかるエピソードだ。

 しかし、なぜ国分はここまで情熱を傾けるのか。そこにはケンタロウへのエールがある。国分は、対談でこんなふうに心の内を打ち明けている。

 「『男子ごはん』は今でもやってるよって状態は、見せたいなっていう気持ちはあるんで。それを見て、よし頑張ろうってケンタロウさんが思ってくれたらいいなって」

 番組を続けること。それは“帰ってくる場所”を守ることでもある。栗原はケンタロウの代わりではなく、新しい仲間。ケンタロウが復帰したときは、3人でつくればいい──この国分の気持ちには、番組ファンも頷くはず。そして、国分が語る「ケンタロウさんは、たまに僕の夢にまで出てくる腐れ縁なんでね。慌てなくていいから、気が向いたら来てよって」という言葉には、ケンタロウと育んできた友情の強さ、あたたかさがにじみ出てくるようだ。

 本書に国分・栗原とともにクレジットされた、ケンタロウの名前。このことには番組ファンからも「うれしかった」という感想がネット上に寄せられている。国分と番組スタッフ、視聴者の想いがケンタロウの大きな力となることを信じて、その帰りを待ちたい。