特集番外編2 2007年6月号

特集番外編2

公開日:2007/5/10

奈須きのこ特集番外編

編集/I

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奈須きのこ――本好きなダ・ヴィンチ読者であれば、ベストセラーランキングの常連である彼の名前はきっとご存知のことと思う。しかし、デビューするやいなや、いきなりの大ヒットとなった『空の境界』の熱狂的支持の背景を知る人は少ないのではないか。今回の特集ではそんな読者に向けて、奈須きのことは何者か、そのデビューの経緯、作品世界の魅力について、そして、劇場公開全七部作という前代未聞の『空の境界』アニメ化の舞台裏に迫ってみた。

奈須作品のイラストレータであり、ビジネスパートナーである武内崇は中学時代の同級生。彼らがどういう軌跡のもとにサクセスをつかんだのか、これは一読の価値あり。きっと奈須きのこの物語に興味を持つはずだ。

今回GW進行ということもあり、かなり急なスケジュールの中で多数の方に取材にご協力をいただいた。だいたい夜の8時くらいからで、みなさんお疲れにもかかわらず、思いいれたっぷりの濃〜い話を語っていただき、本当に心から感謝しております。

講談社BOX編集長の太田克史さんのところにインタビューにうかがったときのこと。

「失礼します」と編集部のドアを開けると、なんとそこに清涼院流水さんが……。大河ノベル『パーフェクト・ワールド』で12カ月連続刊行という偉業に挑戦中の清涼院さんだが、京都在住なので月2回は上京して初校再校のチェックとしているのだという。しかも徹夜でチェックして朝の新幹線で京都に帰るというハードなスケジュール。改めて書き下ろし毎月刊行の過酷さを思い知った。清涼院さん、ゲラチェックのすぐ隣のテーブルで2時間もインタビューしてすみませんでした。