特集番外編1 2010年6月号

特集番外編1

2010/5/12

すさまじい“意志”の力に圧巻。

編集P

 

『ダ・ヴィンチ』で働いていると、たくさんの作家さん、クリエイターの方々にお会いする機会があります。

そのときにいつも感じるのは、才能とは、“意志”の力が多分に作用するのだということ。

圧倒的な作品と才能のまえに、いつも、そのすさまじいまでの意志の力を感じて、鳥肌が立つのです。

自分を信じて、ひたすらに描き続けるその心。それはもしかしたら、自分ではなく、マンガという表現の力だったり、その表現がだれかに与える影響だったり、心を動かす読者の存在だったり、ひとによっては信じているものはちがうのかもしれません。信じる、という表現さえまちがっているのかもしれない。だけどとにかくその「なにか」を信じて打ち込み続ける集中力。意志の力。それがあるからこそ、だれもみたことのない、だれも触れたことのない作品が生まれるのだとおもうのです。

今回、著者の奥さんのスタジオにおじゃまして、2時間にわたるインタビューをさせていただいて(ぜんぜん足りないとおもうくらい充実していました!)、なによりも感じたのは、そのことでした。奥さんのなかにずっと静かに強く燃え続けている、意志の存在でした。そんなふうに解釈するのはおこがましいのかもしれないですが。

マンガにしかできない表現をしたい。だれもみたことのないものを描きたい。そんなふうに語る奥さん。そうして描き続けてきたからこそ、こんなにも『GANTZ』はひとびとの心を揺さぶるのではないかとおもいました。4ページにわたる渾身のインタビュー、どうぞ、堪能していただければ幸いです。

 

作品のとらえ方はひとそれぞれ。そこに破壊の美学をみるのか、哲学をみるか。みんなが、自分たちのなかにある「なにか」に照らして『GANTZ』を読んでいるし、それぞれの物語を育てているのだとおもいます。

花沢健吾さん。山本英夫さん。福満しげゆきさん。

3人のマンガ家さんにご協力いただいた超豪華トリビュートマンガ&イラストは、その証のような気がしました。また、たくさんの著名人の方々にもコメントをお寄せいただき、識者の方々にはそれぞれの専門分野に沿った読み解きをしていただきました。

ご協力いただきましたみなさま、ほんとうにありがとうございます。

 

『GANTZ』には、だれもみたことのない表現が、世界が、たくさん待ち受けています。だけど一方で、だれもが知っているわたしたちの現実が、確かに横たわっています。

すばらしい作品だと、ひしひしと感じた特集でした。どうぞみなさまにお楽しみいただければとおもいます。

最後に、ご協力いただいたみなさま。奥さん、ヤングジャンプ編集部のみなさま。ありがとうございました。