太った? 老けた? 外食中心の人のための「虎の巻」

健康

2013/5/16

 5月からクールビズが始まったが、去年買ったズボンがキツイ、という人はいないだろうか? 実は肥満というのは「老化のサイン」なのだという。加齢で基礎代謝が落ち、さらにエネルギーを消費する筋肉量が減るので、肥満になるというのだ。しかし寝坊して朝食抜き、毎日何を食べるかで頭と財布を悩ませる昼食に、つい面倒になってコンビニ弁当などで手軽に済ませる夕食、仕事の付き合いなどで行く飲み屋と、ついつい外食や中食が多くなるサラリーマンには「健康的な食事」というのはなかなか難しいものだ。そんな食生活の積み重ねで、健康診断で「メタボ」の烙印を押されてしまった、という人も多いだろう。

 ただそんな人に限って、昼食にはガッツリ系のカツ丼や牛丼、ハンバーガー&フライドポテトに炭酸飲料、大盛りの天ぷらうどんや背脂ギトギトラーメン&チャーハンに餃子などを短時間でサッと食べ、さらに夜の居酒屋では揚げ物とビールで腹いっぱいになり、帰りのコンビニでおにぎりを買って深夜に食べてしまう、などという食事をしていないだろうか。しかし、そんな人たちの心の叫びが聞こえてくる……。

「健康的と簡単に言うけど、どんな食事をしたらいいのかわからない!」と。

 そう思っている人にオススメしたいのが『白澤教授の働く男の外食術 太らない・疲れない・アンチエイジング』(白澤卓二/中央法規出版)だ。本書の冒頭、白澤先生は男性は女性に比べて健康に無頓着になりがちで、「昔は体育会系だったから、少し太っていてもすぐやせられる」「体力をつけるにはごはんや肉をたっぷり食べるのが一番」と自己流の間違った食生活を続け、女性よりも早く老けてしまう人が多いと語っている。もちろん肥満は寿命を縮め、病気などのリスクも高まるものだ。

 肥満予防=アンチエイジングという白澤先生は、運動よりもまずカロリー制限がダイエットの始まりと指摘する。もちろん運動も大事だが、それだけで痩せるのには限界があるのだ。個人差や体格差はあるものの、脂肪を1キロ消費するには7200キロカロリーを消費せねばならず、それにはフルマラソンを3~4回走らないと消費できないという途方もないハードさなのだ。もちろん運動も一緒にやることが望ましいのだが、まずは毎日消費するカロリーが減っている分、摂取するカロリーを押さえることが先決なのだ。そしてカロリー制限すると、若返りのホルモンであるDHEA-Sというが分泌されるようになり、さらには寿命も延びることになるのだそうだ。

 本書では「昼食編」「酒席編」と分けて、ファミリーレストランや居酒屋など、行く店や各シチュエーション別にどんなメニューを選ぶべきか、また避けるべきか、どんな組み合わせをしたらいいか、そして食べる順番などまで細かく指南され、外食が多くなりがちな人にとってわかりやすい説明がなされている。さらに「休日編」では自分で作るレシピ集まであり、食生活を改善するためのヒントや運動の仕方、体に大きな影響を与える心や脳へのストレスについての対処法、各食品の成分リストなどまで載っているので、全方位的に「アンチエイジング」を実践できるようになっている。

 最近「疲れた」が口癖の人、まわりに「太った」「老けた」と言われている人は、いきなりツラ~いダイエットを始める前に、まずは毎日の食生活を見直してみてはどうだろうか。これから夏に向かってさらに薄着になる前に、ワンサイズダウンした、すっきり疲れにくい健康な体を手に入れられるハズだ!

文=成田全(ナリタタモツ)