真面目すぎ!?日本人がネット辞書で調べた言葉とは?

社会

更新日:2013/5/17

 小学館の国語辞典『大辞泉』編集部は、コトバの日(5月18日)を記念して、日本人が過去1年間にネット辞書で調べた言葉のランキングを発表した。

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 日頃、何気なく使っているものの、今更あらためて人に聞けない「言葉の意味」を調べる際に、最もよく使用するツールとして、約7割の人が「ウェブサイト」と回答(※1)。言葉の意味を調べる手段はインターネットが主流となってきていると言える。

 今回、『大辞泉』のデータを採用している国内最大級のネット事典サイト「kotobank(コトバンク)」の過去1年分のアクセスデータを『大辞泉』編集部が集計・分析したところ、最も調べられた言葉は「進捗」であったことがわかった。
 2位以下も仕事がらみの言葉が上位にランクイン、日本人ならではの律儀さ、謙虚さ、真面目といった気質が見て取れる。2位の「瑕疵」は、まさに“ものづくりの国”日本を象徴するような言葉。“瑕疵担保責任”という言葉があるが、生産物、納品物の品質に対するこだわりが垣間見える。第3位の「遵守」は、ルールをしっかり守る勤勉さ、道徳から外れたことはしない人間性、伝統を重んじる日本の文化などを感じさせる。

【ランキング結果】(※2)
1位 進捗(しんちょく)
2位 瑕疵(かし)
3位 遵守(じゅんしゅ)
4位 謹啓(きんけい)
5位 留意(りゅうい)
6位 約款(やっかん)
7位 寸志(すんし)
8位 邁進(まいしん)
9位 意義(いぎ)
10位 出自(しゅつじ)

 より詳細な月別ランキングは『大辞泉』公式Facebookにて発表。同時に図書カードが当たるクイズキャンペーンも実施されている。
 さらに『大辞泉』公式WEBサイトも公開され、そちらでは小説家・三浦しをんさんからの特別メッセージを読むことができる。またiOS版アプリもまもなくリリースされるということだ。

(※1)「言葉の意味の調べ方」調査 調査方法:インターネット調査 調査対象:全国の20~60代の男女 回答期間:2013年5月2日-6日 回答総数:1000件 『大辞泉』編集部調べ
(※2)「日本人が過去1年間にネット辞書で調べた言葉のランキング」調査期間:2012年4月1日~2013年3月31日 調査方法:「kotobank」サイトの『大辞泉』各掲載語のページビュー数を元に、『大辞泉』編集部が二字熟語のみを抽出 『大辞泉』編集部調べ