女子寮で飼われる男? 女の子のペットになるために

マンガ

更新日:2013/5/20

「何にでもなれるとしたら、何になりたい?」と聞かれて、イヌやネコなどのペットになりたいという人が増えているらしい。イヌやネコみたいにいつも気ままにゴロゴロしていたい。やさしい飼い主に愛情たっぷりにかわいがられたい。一度くらいはそんなふうに思ったことがある人も少なくないはず。みんなが一度は憧れるペットになるにはどんな資質が必要なのか。5月10日に発売された『俺のペット生活がハーレムに見えるだと?』(おかゆまさき:著、上下:イラスト/アスキー・メディアワークス)では、主人公の羽生真次郎が女子寮でペットとして飼われることになってしまう。そこで、この作品の中からペットに向いている人やその素質を紹介していこう。

 まず、いくらペットになるとはいえ最初から従順な人じゃつまらない。反発したり、しつける楽しさがある人の方がペットには向いているようだ。最初は「人間扱いしろ」とか「ペットなんて納得できない」と言っていた真次郎も、勝手に髪を切られたり上等な生地のジャージを着せられ、いつの間にか首輪までされてだんだん飼い慣らされていく。そうやって手懐けていく過程を楽しむのも、ペットを飼う醍醐味のひとつだろう。

advertisement

 また、飼い主を癒やしてあげられる存在であることも大切だ。10歳で飛び級した大野原茉愛は、いつもみんなに子ども扱いされたり、ナメられないようにがんばっていた。真次郎はそんな彼女を自分の部屋に招待し、「おまえはちょっと気張り過ぎなんだよ。でも、ここならそんな必要ねーからさ」。「気が向いた時でいいから、ここに来いよ」と言って、彼女の愚痴を聞いて慰めてあげたりする。そして、忍びなのに男の人や暗い洞窟を怖がったり、自分で自分のことを「おちこぼれ」とか「誰も期待してない」と言っていた上熊谷凜。彼女にも、いつも持っている小太刀を指差して「信頼とかしてない相手とか、全然期待してないやつに、そういう大切なものを預けるとか普通しないと思うぞ?」。「叱ったり、怒ったりすんのは、そいつに期待してるからなんじゃねぇか?」と言って励ましてくれるのだ。

 そして、もっとも大切なのは人に愛される存在であること。真次郎が寮でペットとして飼われることが決まったときも寮長の影森牡丹が「寮長であるわたくしがその代表、真の飼い主」と言ったかと思うと、凜が「飼い主は、できればペット本人が選ぶべき」と主張する。それに対して、風紀委員の三峰白亜は「私が一番最初に、見つけたんだから」と言い張り、茉愛は「あたしを彼女にするのよね?」と言い出し、壮絶な奪いあいが始まる。また、真次郎が風邪で高熱をだして寝込んでいるときも、代わる代わるみんなが心配してお見舞いに来てくれるし、寮生みんなが競いあって彼の髪を切りたがるのだ。これほどまでに人を惹きつけ、愛されるのもペットとして必要な資質なのだろう。

 これらのポイントに当てはまる人なら、きっと憧れのペット生活もうまくやっていけるはず! お次はがんばって飼い主候補を探してみては?

(ダ・ヴィンチ電子ナビより)