角川書店が俳優と百年契約! 『七帝柔道記』PVにて

文芸・カルチャー

更新日:2017/11/23

 大宅賞と新潮ドキュメント賞をダブル受賞したベストセラー『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか』の著者・増田俊也氏の新刊『七帝柔道記』が各誌の書評などに取り上げられ話題を呼んでいる。同作はプロモーション動画ラジオドラマも配信されており、そちらにも注目が集まっている。

advertisement

 七帝柔道とは、北海道大学、東北大学、東京大学、名古屋大学、京都大学、大阪大学、九州大学の旧帝大7校だけで行われている寝技中心の柔道。
 偏差値だけで生きてきた頭でっかちの少年たちが、プライドをずたずたに破壊され、「強さ」という新たな世界で己の限界に挑んでいく。悩み、苦しみ、悲しみ、泣き、そして笑う。唯一の支えは、共に闘う仲間たち。地獄のような極限の練習に耐えながら、少しずつ青年へと成長していく少年たちを描いた群像劇になっている。

スラムダンク』『あしたのジョー』『キャプテン』『柔道部物語』など、スポーツ作品ファンは胸が熱くなること必至だ。

 今回、プロモーション動画に出演した俳優・原金太郎氏と角川書店は100年契約を結んだという。角川グループホールディングス・宣伝部の菅原氏は、「『七帝柔道記』は自分の息子、孫、そしてそのまた次の世代へと、最低百年は読みつないでほしい青春小説の傑作。原さんには非常に素晴らしい演技でそれを表現していただきました。本作の仕上がりを見て、プロモーション期間も最低百年は必要であると考え契約をお願いしました」と答えている。また角川書店・井上伸一郎代表取締役社長は「原さんにご出演、百年契約を結ぶことが出来、大変光栄です」と答えている。まだ読んでいない方もぜひ原金太郎氏の迫真の演技を確かめてもらいたい。

 さらに“耳で立ち読み”をコンセプトにした「新刊ラジオ」で同作のラジオドラマが配信されている。無料で聞くことができ、podcastに登録すればiPodやwalkmanなど携帯端末でも楽しむことができる。こちらも書店に行く前に聞いてみるのもいいかもしれない。

⇒『七帝柔道記』プロモーション動画(YouTube)
⇒新刊ラジオ公式ページ(新刊JP)
■『七帝柔道記』 増田俊也 角川書店 1890円