親子で読んでみよう! 子どもの成長に役立つ本ランキング

出産・子育て

更新日:2013/6/10

 働き方の多様化により、子育て事情もさまざまだが、子どもの成長のために最大限できることをしてあげたいと思うのが親の常。
そこで今回は、ドキュメンタリーマンガ『義男の空』のモデルであり、小児脳神経外科医として活躍中の高橋義男さんに“子どもの成長に役立つ本”を紹介してもらった。

【1位】『子どものためのライフ・スタイル 考える練習をしよう』 マリリン・バーンズ/著 マーサ・ウェストン/絵 左京久代/訳 晶文社 1733円
難題に取り組む際の“頭の筋肉”をつけるための訓練ができる一冊で、“考える”という行為の本質が見えると評判。子ども向けに書かれているが、大人が読んでも発見がある。

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【2位】『ぶらんこ乗り』 いしいしんじ 新潮文庫 500円
天使のような存在感を放つ弟――。声を失ってしまった彼が、生前に書いていたノートには、思いがけない真実の数々が書かれていた。物語作家・いしいしんじによる初の長編。

【3位】『子どもを輝かせる10のお話』 日野原重明 実業之日本社 1200円
様々な医療改革を手掛け、命の尊さに関する名言も残す、聖路加国際病院理事長・日野原重明による、子育て中の親向けメッセージ本。子どもたちの感性を伸ばすコツが語られる。

【4位】『いろいろあるさ 生きてっからね』 奥野敦士 実業之日本社 1365円
ミュージシャン、俳優として活躍していた奥野敦士が、不慮の事故で半身不随に。リハビリ中に、彼がツイッターで発した言葉をまとめた一冊。前向きな生き様から勇気をもらえる。

【5位】『やってみよう! コーチング 8つのスキルで子どもの意欲を引き出す』 石川尚子 ほんの森出版 1365円
子どもからやる気を引き出し、その気にさせる8つのコーチングスキルを紹介。実例も豊富で、サッと読めると評判。子育ての他、教育の現場や、企業などで役立つ情報も多い。

【6位】『14歳からの哲学―考えるための教科書―』 池田晶子 トランスビュー 1260円
学校では教えてくれない哲学的な命題について考えるためのガイドブック。自分とは誰か、死、心、体、他人、家族、社会、理想と現実など、全30テーマについて触れられている。

【7位】『15メートルの通学路 院内学級―いのちと向き合うこどもたち』 権田純平 教育史料出版会 1575円
長期入院を余儀なくされた子どもたちが、「院内学級」や「病院訪問教育」によって学ぶ様子が記される。目頭が熱くなるエピソード多数。第14回北九州市自分史文学賞受賞作。

【8位】『たった一人の大きな力』 蓮見太郎 宝島社 890円
一人で大きな石の城を作りつづける人、一人で世界一速いバイクを作った人など、一人で偉業に挑む30人を紹介するノンフィクション。人間が持つ〝無限の可能性〞に触れられる。

【9位】『人生逃げたらあかん』 大島修治 致知出版社 1200円
暴漢にガソリンを浴びせられ、全身火傷を負った著者が、再起するなかで気付いた“人生の真実”を綴るドキュメンタリー。逆境や悲運に嘆く人々を勇気づける作品として評判。

【10位】『義男の空』(1~7巻) エアーダイブ ダイブックス 各1200円
小児脳神経外科医・髙橋義男の奮闘や、少年時代の出来ごとを描いたドキュメンタリーマンガ。難病を抱える子どもやその家族らと、ともに戦う髙橋医師の前向きな姿が感動を呼ぶ。

取材・文(ランキング部分)=澤井 一
(ダ・ヴィンチ7月号 「その道のプロに聞く! ダ・ヴィンチなんでもランキング」より)