引きこもりだけど聖地巡礼したい!? 自宅にいながら聖地巡礼を楽しむ方法

マンガ

更新日:2013/6/12

 マンガやアニメの舞台となった場所を訪れる“聖地巡礼”。最近では、気軽に聖地巡礼に出かけてみる人も増えたようだが、やはり好きな作品の聖地なら誰もが一度は訪れてみたいと思うものだろう。しかし、それが自分の家から遠く離れた場所だったりするとなかなか気軽には行けないもの。こんなとき、家にいながら聖地巡礼する方法があれば最高じゃないですか? 6月7日に発売された『花屋敷澄花の聖地巡礼』(五十嵐雄策:著、三輪フタバ:イラスト/アスキー・メディアワークス)には、そんなみんなの希望を叶えちゃっているヒロイン・花屋敷澄花が登場する。7年間も家に引きこもっている彼女が、どうやって家にいながら聖地巡礼しているのだろう?

 まずは、巡礼するための聖地を探すところから始まる。最近では、アニメの公式サイトや雑誌でモデルとなった場所が紹介されていたり、作品と聖地がコラボして町おこしをしている場合も多いのでわかりやすいものも多い。たしかに、有名な聖地ならグッズやスタンプラリーがあったりといろんな楽しみ方ができる。でも、好きな作品なら他の人が知らないようなちょっとした情報でも知りたいもの。そのために、澄花はネットを駆使して同じ作品のファンから「ツイッターとかアメーバ交換日記とかで情報をもらう」とか、「自分でアニメで見た場面をGoogleストリートビューとひとつひとつ照らし合わせて探す時もある」ようだ。とても地道な作業だが、発見したときの喜びは何にも代えがたいかも。

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 また、澄花はGoogleストリートビューやネットにあがっている聖地写真を使うことによってより聖地巡礼気分を満喫しているのだ。その方法とは、最新のAR技術を使ってネットの写真を加工し、あたかも自分がそこにいるかのように映り込ませるというもの。「写真はちゃんと行った場所ごとに分けて保存してあるの」という彼女だが、たしかにただ聖地の写真を見るよりも自分が写っているものの方がテンションは上がる。たとえ実際には訪れたことがなくても、これなら気持ちだけでも聖地巡礼した気分になれるはず。

 さらに、彼女は家の中で実際に聖地を作ってしまうのだ。部屋の中いっぱいに聖地のジオラマまで作ってしまう彼女。モノによっては1ヵ月近くかかることもあるというジオラマ作りだが、建物の間隔や電信柱の色にまでこだわり、壁や天井には空の映像まで投影して風を表現するために扇風機まで使う徹底ぶり。そして、できあがったジオラマを自分そっくりのフィギュアに歩かせ、その様子を実況しながら撮影する。よりリアルな聖地巡礼気分を味わうためには、徹底的にこだわって再現したジオラマを作ればいいのだ。ここまでくれば、もはや聖地巡礼したと言ってもいいのでは?

 みなさんも、一度は行ってみたいけど今はどうしても行けないという聖地があるなら、これらの方法を試してみる価値はあるかも。

文=小里樹