下北サンデーズ 感想 読みたガール365 「まい」 2013/06/20

公開日:2013/6/20

撮影:山本哲也

オススメの一冊
下北サンデーズ

下北サンデーズ
石田衣良 / 幻冬舎

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★読みたガールのオススメポイント
主人公里中ゆいかがその美顔と運の強さによってビンボー劇団の救世主となり成り上がっていくサクセスストーリーです。幼い頃から旅館を経営する両親の元で育ち、なに不自由ない生活をしてきた ゆいかがビンボー生活をしながら、変わりもの達とぶつかりあい成長していく姿はとても面白いです。ゆいかの出現によって10数年光を見なかった劇団がとんとん拍子でなりながっていく様は、少しテンポがよすぎる気はしましたが、それはそれで 躍動感があってひきこまれました。
この作品の魅力は、なんといっても、ゆいかの素直さ。ゆいかの行動すべてが、誰もが一度は経験したことがある夢に向かい始めた時の輝きを思いださせてくれます。
私も夢を追いかけている途中ですが、世間体や、同年代の生活の変化など、いろいろな事が重なり、先が見えなくなってしまうことがありますが、余計な事を考えずに、感じた事に素直にぶつかっていく、シンプルな気持ちが実は一番夢への近道なんじゃないかなと感じ、頭が少しクリアになり、読んでいて、とても気持ちの良い作品です。
有名大学出身なのに、安定した人生を蹴ってまで自分の夢につきすすむ団員などもいて、本能で生きると言う素晴らしさを気づかせてくれます。特に大きな夢をもっていて、その夢への気持ちが余計な物に負けて曇ってしまっている人に読んでほしいです。
プロフィール紹介
名前:
まい
生年月日:
1985/12/20
出身地:
東京都
職業:
芸能
趣味:
ジム通い
Twitter: