矢口真理は非モテだった!? ヤリマンの切ない精神構造

恋愛・結婚

更新日:2013/6/21

 離婚発表後も話題になり続けている矢口真里の浮気問題。「早く会見を開いて説明すべき」という意見から、「どうして男は浮気しても許されるのに女はこんなに糾弾されるのか」という声まで反応はさまざまだが、矢口のイメージはすっかり悪くなってしまった。

 しかし、浮気や不倫を繰り返す女性、いわゆるヤリマンと呼ばれる女性は、どうして誰とでもセックスしてしまうのか。その謎に迫っているのが、マンガ『アラサーちゃん』(メディアファクトリー)で知られる峰なゆか。『負け美女 ルックスが仇になる』(マガジンハウス)などの著書で人気のエッセイスト・犬山紙子との対談本『邪道モテ! オンナの王道をゆけない女子のための新・モテ論』(宝島社)の中で、自身のヤリマン体質をじつに明快に分析しているのだ。

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 まず、峰はヤリマンにいたった原点が“非モテだった中学時代”にあるといい、その非モテ経験によって「大変なコンプレックスを培っちゃった」と語る。「セックスしてもらえる人=モテる人」という「ブスっぽい思い込み」からヤリマン道を邁進したというのだ。すなわち、「非モテの立場からはモテ界の最下層であるヤリマンのステージしか視界に入らないから、ちゃんと誰かに愛されようとか、素敵な彼を見つけようとかじゃなくて“いろんな男とたくさんセックスできる私って超イケてる!”っていう方向に走ってしまう」というわけだ。

 男性のなかには、「ただ単純にセックスが好きなだけのヤリマンもいるのでは?」と思う人もいるかもしれないが、そのような言説に対する本書の返答は「それは男ならではの幻想」。女性は快楽を追求してヤリマンになるのではなく、それよりも男性に“求められること”に重点があるようで、峰も「相手はただセックスしたいだけでも、口説かれたり優しくされたりすると、それだけで嬉しいんだよね」と話す。ここから見えてくるのは、ヤリマンの根底にある“自己評価の低さ”だろう。自分に自信がもてないぶん、セックスによって肯定を求めてしまうのかもしれない。この峰の発言に対して犬山も「ヤリマンタイプって、一番切ない女の子かもしれない。すげぇ切ない」と感想を述べている。

 ちなみに、そんな犬山の言葉に峰は「でも、そんなにきれいな感情なわけじゃないよ」と返答。高校時代はイケメンやDJといった男性を選んでセックスしていたという彼女は、「イケてるっぽい男とセックスすることで私もイケてる女になれるって思ってたからなのよ」と、その“きれいじゃない”理由を説明している。

 これを矢口の場合にあてはめてみると、前夫も浮気相手も年下イケメンで、かつブレイクにいたらず、いわば“くすぶり状態”の男性。矢口は“苦労人を可愛がってあげている私”というようなタニマチ的満足感を求めていたのだろうか。……もちろん、その真相が語られる日はおそらくこないと思われるが、結婚後も、もしかすると矢口には非モテの呪縛があったのかもしれない。こうした矢口をはじめとする、女性のややこしく奥深い生き様をもっと知りたい人は、ぜひ『邪道モテ!』を一読してみてほしい。いかに女性が一筋縄ではいかないか、よくわかるはずだ。